第115話 サンダル

ーツイッター編ー


やっと漕ぎつけたデート。

美容院に行ってお気に入りのワンピースを着て。

準備は万端、待ち合わせ場所へ急ぐ。

頭の中を彼の事でいっぱいにして。


少し遅れてきた彼。

「ごめん。お待たせ」と言いながら

目線は私の足元にくぎ付け。


「え?」


しまった!

庭履きのサンダルだ!


 ー完ー


これが私の「悲しいDestiny~♬」 ”松任谷由実さんの『DESTINY』より”




ーカクヨム前編ー


僕は『ラブ』誇り高きレトリバー

今日も姫を守るため偵察を怠らない。


「姫!隣国で怪しいサンダル星人を捕獲しましたっ」

得意げな僕とは裏腹、姫の笑顔が曇る。

なぜだ?


僕は賢きレトリバー

こんな時はこうべを垂れて

反省のポーズだ。


姫は僕からサンダル星人を受け取り

隣国へ。

それでいい……それでいい……。


 ー完ー



ーカクヨム後編ー


愛犬ラブがお隣からサンダルを持ってきた。

今日越した来たばかりの方なのに。


お詫びがてらご挨拶に向かう。

チャイムを鳴らすと男性の声。

現れたのは……。


「久しぶり。帰ってきたよ」

そう言って笑うあなたはあの頃のまま。


ラブがレトリバーしてきたのは

ずっと片思いしてた彼だった。


 ー完ー


明日のお題は『王道』デス^^








 


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る