ある少年の物語り

第1話(通算2話) 少年、生を授かる

「おぎゃ~、おぎゃ~」

分娩室に赤ちゃんの泣き声が響く。俺の名前は神崎誠。これから未来が明るいと思われた俺であったが、4ヶ月後の検診で絶望的な事実を知ることになる。


~4ヶ月後の検診日~

医師は両親にこう言った。

「お子さんは病気を患っています。」

「え!? こんなに元気そうなのにですか?」

その子の両親は驚いた。


医師が言うには病名は以下の通りだ

右室性単心室うしつせいたんしんしつ…体の作りが全体的に右側の構造になっている。

房室中隔欠損ぼうしつちゅうかくけっそん…左室と右室を隔てる壁に穴が空いている

共通房室弁きょうつうぼうしつべん…左室と右室を隔てる壁がほとんど無い房室中隔欠損の悪化版

肺動脈閉鎖はいどうみゃくへいさ…肺動脈が無い

主要大動脈肺動脈側副血行路しゅようだいどうみゃくはいどうみゃくそくふくけっこうろ…大動脈、肺動脈の代わりに無駄な小さい血管が沢山出来る

動脈管開存どうみゃくかんかいぞん…胎児の頃にあり、産まれると閉鎖される血管がまだ残っている(これは後に閉鎖される)

内臓錯位ないぞうさくい…本来とは違う内蔵の作りになっている

無脾症候群むひしょうこうぐん…脾臓(幼児の時の免疫で重要な役割を果たす器官)が無い


この病気に対して何もしないと死亡するので、これから4歳にかけて手術をする事になったようだ。

その話はまた次回。


~あとがき~

頑張って週1は更新します。

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