メリの1日

朝起きて、顔を洗う。お洗濯をして、白のネグリジェから白のドレスへお着替え。桜色の口紅を塗る。庭へ出て、空を眺める。妹が作るお菓子の匂いを嗅ぎながら心を洗う。

ティータイムには、日替わりのお菓子をメイが出してくれる。幸せな時間だ。

これが終わると仕事だ。庭で、人間が私で遊ぶ。体を撫でる。ドレスを脱がせる。違うドレスを着させられる。まるで着せ替え人形…いや、私は人形だったな。椅子に無理やり座らせる。椅子から落とす。振り回す。耐え難い苦痛は、妹の顔を思い浮かべてやり過ごす。妹は何としてでも私が守り抜く。私は人形。心はない。大丈夫。私の表情の変化は人間には読めない。


人間が私に飽きてどこかへ行くと、その間に人間の食べ物をこっそりいただく。そして帰宅。天使が出迎えてくれる。小屋に帰るとほっとする。メイが清らかなままでいてくれて。

私はいくら汚れてもいいから妹だけはこのままでいて。私が汚れていることを知らないで。その2つの願いを込めて抱きしめる。世界で一番愛してるよ。

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