世界大王解体神話

ビダイ物語

第1話 大王みたいな話① もう一人の私

私は自分の中に、自分では意識していない「もう一人の自分」がいることに最近気が付いた。


これは、精神病的な話ではなく、体感として得た事実に基づいた話なので、創作ではない。


私はどうして、「もう一人の自分が」いることに気が付いたのか。


それは、朝方見る「夢」からだ。


「夢」は誰でも見るし、夢の内容を覚えている人もいれば、忘れる人もいる。


私も大概は忘れてしまうのだが、どうしても忘れられない「気になる夢」がある。


「はっ」と目が覚めると、

AM5時30分のことが多い。


正確に言うと、目覚めさせられていると言ったほうが正しい。


目覚めと共に、慌ててトイレに駆け込む。


大なり小なり。


その「はっ」とした夢が、今まではただの夢だと思っていた。


しかし、実は私を目覚ませようと「もう一人の自分」が妙な夢を見させているのではないかという思いが沸き上がってきた。


科学的に証明することも、統計論で述べることもできない。


くそみたいな話だが、最近見た、見せられた夢を紹介する。


人の夢の話は読みたくないでしょう。


私も他人の夢の話には全く興味がない。


くそみたいだと思った方は、ここで退室してください。


お疲れ様でした。


くそみたいな話①


仕事中、便意を感じ男子トイレ大便室に駆け込む。


大便器を見ると、一昔前に公衆トイレによくあった丸型小便器があった。


確かに大便室であることを確認して、疑問を感じつつ、ズボンを降ろし丸型小便器タイプの大便器に座った。


大便を流す穴が無いのに、出た大便はどうなるのだろうかという疑問と不安を持った。


丸形小便器タイプの大便器は、座ると体に合わせて土台の棒が縦に伸びた。


驚いて、お尻を一回ズボンに戻した。


天井が異常に低く、身体をくの字にして踏ん張ると、直腸から便が下りてきた。


「ポコッ」と出たと思った瞬間、閉めたはずのドアが開き、目の前に若い女性が立っていた。


異様な姿勢の自分が恥ずかしくなり、


「はっ!」として、目が覚めた。


5時30分。


今日こそは、本当に出たんじゃないかと、お尻を恐る恐る触るが、何も無い。


「もう一人の自分」がつくり出した、どっきりVR式夢動画にはめられた。


夢を振り返ると、5回のどっきりが仕込まれていたことが分かる。


私を起こそうと、「もう一人の自分」通称:くそやろう様が工夫していることが分かる。


仕掛け① 大便室なのに、小便器?

仕掛け② 座ると伸びる土台

仕掛け③ 天井の異常な低さ

仕掛け④ リアリティのある便意

仕掛け⑤ ドアが開き若い女性とご対面


①~⑤まで、始めからストーリーができていたのか、①で目覚めないので、②が作られたのか、⑤で起きなかった場合、⑥は何を仕掛けてきたのか興味深い。


私は、最近、くそやろう様のお陰で、寝坊せず目覚めている。


感謝しかない。


こちらも、くそやろう様の仕掛けには引っかからないつもりでいるが、日に日に夢の強度が高まっている気がする。


尿意や便意のリアリティが増している。


「やばい、今日こそ本当に出た!」と思ったことは多数ある。


4Dの手段を使ってくるとは、今時である。


くそみたいな話にお付き合いいただき、誠に有難うございました。






 

 




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