第11話:死ねないくせに(ササミver.)

 ササミが唸ってる。ササミも性質上共鳴せざるを得ず、ふらふらとササミをいくから、すれ違いササミとかシャドウの速いササミとかに殺されそうになってさらにまた申し訳なく、縮こまり、小さくなり、ササミはそのままササミできたらと拡がり、ただ延々と続くササミでひとりきり。まぶしいのかくらいのか、それくらいか、ササミはこんなとき案外少なく、それもまた寂しいササミかも、と。一匹が鳴いているよ。ささみいね。


 帰ってこい。美味しいササミが待ってる

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