第96話息子くんと手作り玩具

 保育園児の頃は保育園でも家でも手作りの玩具をよく作っていました。

 定番は音のなる玩具、マラカスに見立ててビーズなどを空き箱などに入れキッチリと蓋や隙間を閉じる。

 カシャカシャと鳴るだけの玩具ながら外箱や中の素材で音感が変わるのが面白い。

 空き箱を利用して積木にした事も。空き箱に折り紙を貼りカラフルで不揃いの積木は重さがなく多少乱雑に扱っても怪我の心配もなく、壊されても困りはしないので存分に遊んでもらってました。

 駒を作った時は息子くんがかなり驚いていました。

 ママは幼い頃よく見つけた石や落ち葉や木の枝を玩具にしていたので、こういうのは得意。息子くんも見様見真似でママと一緒に色んなものを作っていました。

 勿論買った玩具もあるのと、手作りした玩具は強度がないので遊ぶ時は必ずママと一緒。

 絵本も手作りしたりと様々な玩具で一時期押し入れに入り切らなくなって困ったことも。

 そんな経験からか息子くんが小学生になると欲しがっていたゲーム機を段ボールや空き箱で作ってみたりするように。出来は兎も角心意気は買ったのでその年の誕生日プレゼントにゲーム機を買いました。

 草笛やペンペン草など昔ながらの遊びも息子くんが保育園児の頃に伝えたりしていました。

 ママが子どもの頃にどんな遊びをしていたのかと聞かれることも多く、その度に一緒に作った玩具の話や次に作る玩具の話に花が咲き、また新しく作っては壊していました。

 息子くん一番のお気に入りは風車でした。折り紙と竹串とストローで作る簡易な風車をずっと回していましたが毎回作る度に三日と持たずに壊されるためママが先に根を上げてしまいました。

 


 

 

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