第75話ママの友だち息子くんの友だち

 ママ、基本的にママ友居ません。息子くんの保育園や学校の友だちの祖父母は息子くんの友だちの保護者として接しています。そんなママなのでママの周りも矢張り似たようなママがいつの間にか居たりします。

 息子くんが保育園年長になった頃、「ママって友だち作らへんの」と聞いてきた事が。いやいやママちゃんとママの友だちは居ますよと思いながらも難しい話はわからないだろうと返答に悩むも息子くん「でも保育園じゃないとママは友だちおるもんな」と自分で納得していました。

 とはいえ全くお付き合いしない訳でないし保育園でもあったのであまり園外で何かしらするということも少なく、困ることもなかったのですがたまに早く帰る日やイベントの後などは息子くんと公園遊びに誘われたりはしていました。用向きがなければ行ってましたが世にいうママ友とランチなどとは縁遠い日常でした。

 息子くんはママの友だちに興味津々です。昔も今も通話をしていれば誰か気にしてみたり昔のママのアルバムを見ては誰が友だちだったのか、今も連絡はあるのかと物凄く問いただします、息子くんそんな時はまるで過保護なお父さんかなと思うほど根掘り葉掘り聞きたがる。

 煙に巻くような話でもないのでちゃんと答えますが、通話中などは小声で「誰」と聞いてきたりちょっとたまに面倒くさい。

 息子くんは息子くんの友だちと世界がありママにもママの世界がありそうやっていつの間にかママが知らない息子くんの友だちも出来るのかなと思っていますが、今のところ聞きもしないのに息子くん自ら全部の友だち関係を話してくれているので、まだまだ先の話なのかしらん。

 

 

 

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