第69話ママのコレクションと息子くん
ママの収集癖については以前にも書いたとおり、数多あるママのコレクションの中でも息子くんがずっと気になっているものがあります。
ママがまだ若い若い頃、二十代になる前に購入した小さな瓶詰めになったサハラ砂漠の砂。
星の砂などと並べてあるのですが、砂浜の砂とも違うサハラ砂漠の砂を息子くんはずっと気になるようで、ことある事に触らないまでも眺めています。
小さな瓶に既に色が変わってしまった砂、海の向こうのずっと先にある砂漠は保育園で読んだ絵本の景色に重なるらしく、最初に気付いた時には瓶の栓になっているコルクを抜きたいと駄々を捏ねたりしていましたが、そのうち眺めてはたまに逆さにしたりしています。
貝殻や怪獣のソフビ人魚にはあまり興味がないらしく、原石も見向きもしない息子くん、中でもアンモナイトの化石は興味どころか苦手なぐらいで「可愛いのに」というママを怪訝そうに見ています。
ここ数年、ようやく本を置けるようになって増えた本は最初こそ手にしていましたが、挿絵もない本はそれ程読みたい訳では無いらしいものの、時間をかけて買い与えた本については読んでいます。
そして相変わらず仕舞いこんである天袋の中のプラモデルが一番気になるようですが、最近見つかった古いゲーム機に今は夢中な息子くん。
構わないけど故障したら部品は流石に取り寄せすら難しいので壊さないことを密かに祈る日々です。
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