第26話レモン

 果物が好きな息子くん、一番良くたべるのはマンゴーやメロンなのだけど、息子くん年中さんの頃は毎年年末に十キロ箱買いにしたミカンを用意してました。年末年始用にですね。

 ところが息子くん、十キロぐらいだと一日で食べ切ってしまう。お腹壊すよと言うだけ無駄でお腹も壊さない。

 二年連続追加で十キロのミカンを購入したママ、翌年からは割高でも小分けを買うことにしました。

 そんな果物大好きな息子くん、唐揚げなんかに付いてるレモンをどうしても食べたいと、そのうちに外食先で駄々を捏ねるものだから、じゃあ一口だけ口に含んでみたら気が済むかと「ちょっとなめるだけだよ」そう言ってカットされたレモンを渡しました。

 恐る恐る口に運んだ瞬間、息子くんの顔がキュッと。そりゃ酸っぱいだろうなぁと息子くんに「だから食べるのは無理だよ」と言ったんですが、何故かまた口に運んでキュッと顔をしかめる。

 これには黙って見ていたお店の店員さんたちも堪らず吹き出してしまい、息子くん尚もチャレンジをやめない。

 そのうち舌が慣れたのか飽きたのか、その日はチャレンジ終了も小学校半ばまで変わらずレモンチャレンジしては顔をキュッとさせてました。

 最近はめっきりなくなってしまったチャレンジも先日は山葵でチャレンジしていたので、息子くんにとってはレモンも山葵もちょっと大人になるチャレンジだったのかなと思ったりしています。

 

 

 

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