名もなき者

射干玉の闇

孤独の牢

永久の時を彷徨い闇に愛された哀しき者



ああこれでいいと願ったのはわたしなのに

蝕まれた身体は自由を奪われた




永久の闇の寵愛

古の闇の寂寥


名もなき者の声に耳を傾けてはいけない



ああわたしはただ——



堕ちた者の末路は知る由もない

戻って来れないのだから

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