第11話 諸刃の剣

小学5年生になった私は、今まで受けていたいじめに立ち向かうことにした

その方法は何とも脆く大人に見つかれば「女の子がすることではない」と

怒られてもおかしくはないものだった


それは

やられたことをそのままやり返す


これだけ聞けば女の子がやっているとは思わないだろう


きっとこの方法以外に最善策はあったはずだが

このころの私には、この方法以外に浮かばなかった。


男子からいじられれば「女版ガキ大将」というキャラになりきり

全力で「いじめられている」という認識をしないようにした


それが精一杯のごまかしだった


それでも時にそれでは堪えきれないこともあった

私は幼いころから運動が苦手でその苦手意識からの影響かは不明だが

体操服を忘れてしまうことが多かった


その際クラスメートから責め立てられる声で教室・クラスメートのことが怖くなり

1人で泣くこともあった


何度か担任が慰めに来たり、

教室内で私に向かって言葉を発する生徒を制止したりすることも。


だけど私はただ放っておいてほしかった


だって

私は人に頼ることを、頼り方をこの時から知らなかったから。



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