マットシティ~市のメイン~
横になったものの、やっぱり一睡もできなかったものの、父親と夜勤明けの母親に心配をかけるわけにはいかないので、いつもより笑い、図書館に行きたいからと嘘をつき早めに家を出た。
そうして、指紋を調べる理科キットを探すため、マットシティの駅のボックスヒル内の書店から、伊勢丹内の書店、同級生が嫁いでいる狭いけど、ビルがまるごと書店のお店を見て歩いて目星をつけた。
どうしても焦燥感と寝不足で潰されそうになるので、常磐線の快速のホームのベンチで珈琲を飲みながらぼんやりしていた。
時間とは遅くても過ぎていくようで、いつも通り約束の時間より、10分早く小野さんがお腹を揺らしてやってきた。
いつもより早い理子と厚化粧しているわりに焦燥感の強い様子に言葉を失い「おはよう」の挨拶もない。
そして、「おはようございます」と答えた理子も蚊のなくような声をしていた。
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