魔法のさんかく!

ランコ パナキ

プロローグ 俺が魔法少女!?

「はぁ!?俺なんでワンピース着てんの!!?

 しかも、めっちゃフリフリ!!!」


 フリルのついたピンクのふんわりワンピースをバサバサと仰ぐ。裏にもめさんこフリルがついている。後ろを確認すると背中には大きなリボンがついていた。脚は真っ白のタイツに覆われていて、これまたストラップがついた光沢のあるピンクのパンプスを履いている。


 待て待て、こんな可愛いフリフリの服を男の俺が着てたら大問題なんだが…いや、それよりも…




「俺の体…なんか細くなってないか?」





 足や腕、腰、その全てが細い。いつも見てる俺の体ではない。恐る恐る二の腕を触るとプニプニ。肌はスベスベ。ささやかにあった胸筋はふわふわの二つのお山に。そして股間は…流石にはできなかった。ついていてもついていなくてもスカートを捲ることが出来なかった。



「何これ…マジでどうなってんの…?」




俺がワナワナ震えていると、自称妖精の狸が震えながら鏡を向けて事実を突き付けてきた。




「あのな…とっても言いにくいのだポンが…

 ヒーローじゃなくて魔法少女になってるポン!!」



「はぁ!?俺が魔法少女!!!?」






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