■ 今日（きょう）の伏字（ふせじ）漢字（かんじ）（❶（いち）～（から）❻（ろく）は（わ）小１（しょういち）～（から）小６（しょうろく）、❼（なな）は（わ）中学（ちゅうがく）で覚（おぼ）える常用（じょうよう）漢字（かんじ）です）

　※ 日本（にほん）で暮（く）らす全（すべ）ての人（ひと）は、すべからくこれらの常用（じょうよう）漢字（かんじ）を知（し）っておくべきとされています。

小２,❷：心,理,行,通

小３,❸：代,美,面

小４,❹：共,別

小５,❺：個

■ 学習（がくしゅう）コンテンツ

　※ 読（よ）み仮名（がな）で漢字（『かんじ』）（『かんじ』）の様（よう）に括弧（かっこ）の付（つ）いた漢字（かんじ）は原書（げんしょ）で読（よ）み仮名（がな）が付（つ）いている漢字（かんじ）です。これらは伏字（ふせじ）から除外（じょがい）します。

作品（さくひん）名（めい）：❸（うつく）しいだけでは（わ）間（ま）にあはない

著者（ちょしゃ）名（めい）：加藤（かとう）道夫（みちお）

　詩（し）と劇（げき）とは（わ）元來（がんらい）、本質的（ほんしつてき）に切（き）り離（はな）せぬ關係（かんけい）にあるが、「思想（しそう）」が劇（げき）に不可（ふか）缺（けつ）のものであるとは（わ）特（とく）に言（い）ひきれない。我々（われわれ）は（わ）「思想（しそう）」のない劇（げき）には（わ）飽（あ）きる程（ほど）觸（ふ）れて來（き）たし、❸（うつく）しいとか❸白（おもしろ）いとか云（い）ふ點（てん）で稱讃（しょうさん）もして來（き）た。思想（しそう）劇（げき）と云（い）ふ名稱（めいしょう）は（わ）或（あ）る時期（じき）には（わ）「退屈（たいくつ）」の❸名詞（だいめいし）の樣（よう）にさへ（え）使（つか）はれてゐ（い）た。❸（うつく）しいのは（わ）いい。❸白（おもしろ）いのは（わ）いい。だが、❸（うつく）しいだけでは（わ）、❸白（おもしろ）いだけでは（わ）間（ま）に合（あ）は（わ）ぬ時❸（じだい）になつてしまつたやうである。劇（げき）の思想性（しそうせい）が反省（はんせい）されねばならぬ時（とき）であらう。

　僕（ぼく）は（わ）この頃（ごろ）では（わ）、❹（べつ）に斬新（ざんしん）奇拔（きばつ）な戲曲（ぎきょく）を書（か）きたいなどとは（わ）思（おも）は（わ）ないが、唯（ただ）、舞臺（ぶたい）を❷（とお）して眞（まこと）に今日的（こんにちてき）な世界像（せかいぞう）や人間像（にんげんぞう）に僕（ぼく）自身（じしん）のイデエを託（たく）したいと云（い）ふ切實（せつじつ）な希（ねが）ひにしきりにとらへ（え）られる。新劇（しんげき）は（わ）今（いま）までのやうな日常的（にちじょうてき）な小（しょう）世界（せかい）の描寫（びょうしゃ）や❷❷（しんり）風俗（ふうぞく）の展開（てんかい）から大（おお）きな此（こ）の時❸（じだい）のドラマにまで飛躍（ひやく）して❷（い）かねば、やがて命數（めいすう）が盡（つ）きてしまふ（う）のでは（わ）ないか、とさへ（え）思（おも）ふ。演劇（えんげき）の言葉（ことば）が多愛（たわい）もない娯樂（ごらく）の爲（ため）だとか、さゝ（さ）やかな❷❷的（しんりてき）❹鳴（きょうめい）の爲（ため）にのみあるべき時❸（じだい）では（わ）なくなつたやうである。人々（ひとびと）は（わ）依然（いぜん）劇場（げきじょう）へ（え）カタルシスを求（もと）めて❷（い）く。だが彼等（かれら）は（わ）❺人的（こじんてき）苦惱（くのう）よりももつと大（おお）きな時❸的（じだいてき）苦惱（くのう）を背負（せお）つてゐ（い）る。彼等（かれら）の求（もと）めるカタルシスの概念（がいねん）そのものが既（すで）に變（かわ）つて來（き）てゐ（い）るのだ。

　寫實（しゃじつ）主義（しゅぎ）の時❸（じだい）には（わ）カタルシスの概念（がいねん）は（わ）❺❹的（こべつてき）であつた。可視的（かしてき）世界（せかい）の描寫（びょうしゃ）と人間（にんげん）性格（せいかく）のまことらしき再現（さいげん）に依（よ）つて人々（ひとびと）は（わ）夫々（それぞれ）の❷裡（しんり）に❺❹的（こべつてき）なカタルシスを❷（おこな）つた。更（さら）に❷❷（しんり）主義（しゅぎ）は（わ）演劇（えんげき）を見（み）えざる人間（にんげん）❷❷（しんり）の内❸（ないめん）へ（え）と深（ふか）めた。寫實（しゃじつ）主義（しゅぎ）と❷❷（しんり）主義（しゅぎ）が結（むす）びつくと、登場（とうじょう）人物（じんぶつ）の外的（がいてき）表情（ひょうじょう）と内的（ないてき）表情（ひょうじょう）の複雜（ふくざつ）な葛藤（かっとう）が尤（もっと）もらしい事件（じけん）や出來（でき）事（ごと）を❷（つう）じて異樣（いよう）に鮮（あざや）かに浮彫（ふちょう）されて來（く）るやうになつたがその感銘（かんめい）も矢張（やは）り❺❹的（こべつてき）なもので、❺人（こじん）々々（こじん）の内的（ないてき）苦惱（くのう）が❷❷的（しんりてき）❹鳴（きょうめい）を呼（よ）ぶに過（す）ぎない場合（ばあい）が多（おお）い。

　僕（ぼく）は（わ）人々（ひとびと）の❷（こころ）にもつと此（こ）の時❸（じだい）に普遍的（ふへんてき）なカタルシスが❷（おこな）はれねばならないと思（おも）ふ。此（こ）の時❸（じだい）に生（い）きてゐ（い）る我々（われわれ）に❹❷（きょうつう）な、切實（せつじつ）な普遍（ふへん）的（てき）感銘（かんめい）が生（い）きて來（こ）なければならない、と思（おも）ふ。それは（わ）もはや、寫實（しゃじつ）主義（しゅぎ）や❷❷（しんり）主義（しゅぎ）の能（よ）く爲（な）すところでは（わ）ない。今日（こんにち）の人間（にんげん）達（たち）に❹❷（きょうつう）な不幸（ふこう）、矛盾（むじゅん）、不條❷（ふじょうり）、或（ある）ひは（わ）又（また）我々（われわれ）の望（のぞ）み得（う）る何等（なんら）かの可能性（かのうせい）に對（たい）して作者（さくしゃ）の抱（いだ）く「思想（しそう）」のみがそのことを能（よ）く爲（な）すであらう。己（おの）れの思想的（しそうてき）貧困（ひんこん）を嘆（なげ）く若（わか）い劇作家（げきさっか）の朝夕（あさゆう）反省（はんせい）して止（や）まぬ命題（めいだい）である。

■ コンテンツ（こんてんつ）

作品（さくひん）名（めい）：美（うつく）しいだけでは（わ）間（ま）にあはない

著者（ちょしゃ）名（めい）：加藤（かとう）道夫（みちお）

　詩（し）と劇（げき）とは（わ）元來（がんらい）、本質的（ほんしつてき）に切（き）り離（はな）せぬ關係（かんけい）にあるが、「思想（しそう）」が劇（げき）に不可（ふか）缺（けつ）のものであるとは（わ）特（とく）に言（い）ひきれない。我々（われわれ）は（わ）「思想（しそう）」のない劇（げき）には（わ）飽（あ）きる程（ほど）觸（ふ）れて來（き）たし、美（うつく）しいとか面白（おもしろ）いとか云（い）ふ點（てん）で稱讃（しょうさん）もして來（き）た。思想（しそう）劇（げき）と云（い）ふ名稱（めいしょう）は（わ）或（あ）る時期（じき）には（わ）「退屈（たいくつ）」の代名詞（だいめいし）の樣（よう）にさへ（え）使（つか）はれてゐ（い）た。美（うつく）しいのは（わ）いい。面白（おもしろ）いのは（わ）いい。だが、美（うつく）しいだけでは（わ）、面白（おもしろ）いだけでは（わ）間（ま）に合（あ）は（わ）ぬ時代（じだい）になつてしまつたやうである。劇（げき）の思想性（しそうせい）が反省（はんせい）されねばならぬ時（とき）であらう。

　僕（ぼく）は（わ）この頃（ごろ）では（わ）、別（べつ）に斬新（ざんしん）奇拔（きばつ）な戲曲（ぎきょく）を書（か）きたいなどとは（わ）思（おも）は（わ）ないが、唯（ただ）、舞臺（ぶたい）を通（とお）して眞（まこと）に今日的（こんにちてき）な世界像（せかいぞう）や人間像（にんげんぞう）に僕（ぼく）自身（じしん）のイデエ（いでえ）を託（たく）したいと云（い）ふ切實（せつじつ）な希（ねが）ひにしきりにとらへ（え）られる。新劇（しんげき）は（わ）今（いま）までのやうな日常的（にちじょうてき）な小（しょう）世界（せかい）の描寫（びょうしゃ）や心理（しんり）風俗（ふうぞく）の展開（てんかい）から大（おお）きな此（こ）の時代（じだい）のドラマ（どらま）にまで飛躍（ひやく）して行（い）かねば、やがて命數（めいすう）が盡（つ）きてしまふ（う）のでは（わ）ないか、とさへ（え）思（おも）ふ。演劇（えんげき）の言葉（ことば）が多愛（たわい）もない娯樂（ごらく）の爲（ため）だとか、さゝ（さ）やかな心理的（しんりてき）共鳴（きょうめい）の爲（ため）にのみあるべき時代（じだい）では（わ）なくなつたやうである。人々（ひとびと）は（わ）依然（いぜん）劇場（げきじょう）へ（え）カタルシス（かたるしす）を求（もと）めて行（い）く。だが彼等（かれら）は（わ）個人的（こじんてき）苦惱（くのう）よりももつと大（おお）きな時代的（じだいてき）苦惱（くのう）を背負（せお）つてゐ（い）る。彼等（かれら）の求（もと）めるカタルシス（かたるしす）の概念（がいねん）そのものが既（すで）に變（かわ）つて來（き）てゐ（い）るのだ。

　寫實（しゃじつ）主義（しゅぎ）の時代（じだい）には（わ）カタルシス（かたるしす）の概念（がいねん）は（わ）個別的（こべつてき）であつた。可視的（かしてき）世界（せかい）の描寫（びょうしゃ）と人間（にんげん）性格（せいかく）のまことらしき再現（さいげん）に依（よ）つて人々（ひとびと）は（わ）夫々（それぞれ）の心裡（しんり）に個別的（こべつてき）なカタルシス（かたるしす）を行（おこな）つた。更（さら）に心理（しんり）主義（しゅぎ）は（わ）演劇（えんげき）を見（み）えざる人間（にんげん）心理（しんり）の内面（ないめん）へ（え）と深（ふか）めた。寫實（しゃじつ）主義（しゅぎ）と心理（しんり）主義（しゅぎ）が結（むす）びつくと、登場（とうじょう）人物（じんぶつ）の外的（がいてき）表情（ひょうじょう）と内的（ないてき）表情（ひょうじょう）の複雜（ふくざつ）な葛藤（かっとう）が尤（もっと）もらしい事件（じけん）や出來（でき）事（ごと）を通（つう）じて異樣（いよう）に鮮（あざや）かに浮彫（ふちょう）されて來（く）るやうになつたがその感銘（かんめい）も矢張（やは）り個別的（こべつてき）なもので、個人（こじん）々々（こじん）の内的（ないてき）苦惱（くのう）が心理的（しんりてき）共鳴（きょうめい）を呼（よ）ぶに過（す）ぎない場合（ばあい）が多（おお）い。

　僕（ぼく）は（わ）人々（ひとびと）の心（こころ）にもつと此（こ）の時代（じだい）に普遍的（ふへんてき）なカタルシス（かたるしす）が行（おこな）はれねばならないと思（おも）ふ。此（こ）の時代（じだい）に生（い）きてゐ（い）る我々（われわれ）に共通（きょうつう）な、切實（せつじつ）な普遍（ふへん）的（てき）感銘（かんめい）が生（い）きて來（こ）なければならない、と思（おも）ふ。それは（わ）もはや、寫實（しゃじつ）主義（しゅぎ）や心理（しんり）主義（しゅぎ）の能（よ）く爲（な）すところでは（わ）ない。今日（こんにち）の人間（にんげん）達（たち）に共通（きょうつう）な不幸（ふこう）、矛盾（むじゅん）、不條理（ふじょうり）、或（ある）ひは（わ）又（また）我々（われわれ）の望（のぞ）み得（う）る何等（なんら）かの可能性（かのうせい）に對（たい）して作者（さくしゃ）の抱（いだ）く「思想（しそう）」のみがそのことを能（よ）く爲（な）すであらう。己（おの）れの思想的（しそうてき）貧困（ひんこん）を嘆（なげ）く若（わか）い劇作家（げきさっか）の朝夕（あさゆう）反省（はんせい）して止（や）まぬ命題（めいだい）である。

■ 原書情報（青空文庫）

図書カード：No.49749（旧字旧仮名）

https://www.aozora.gr.jp/cards/001240/card49749.html

https://www.aozora.gr.jp/cards/001240/files/49749_69335.html

底本：「加藤道夫全集（全一卷）」新潮社

　　　1955（昭和30）年9月30日発行

初出：「俳優座六月公演パンフレット」

　　　1952（昭和27）年

入力：鈴木厚司

校正：きゅうり

■ 今日（きょう）の漢字（かんじ）の説明（せつめい）（カタカナは（わ）音（おん）読（よ）み、平仮名（ひらがな）は（わ）訓（くん）読（よ）みです）

❷：心：シン・心（こころ）・▲心（うら）【意識（いしき）／思（おも）い／考（かんが）え／中央（ちゅうおう）／精神（せいしん）／気持（きも）ち／重要（じゅうよう）なもの】

❷：理：リ・▲理（ことわり）・▲理（すじ）・▲理（おさ）める【物事（ものごと）の筋道（すじみち）／宇宙（うちゅう）の本体（ほんたい）／尤（もっと）もな事（こと）／道理（どうり）／自然（しぜん）科学（かがく）系（けい）の学問（がくもん）や課目（かもく）の略称（りゃくしょう）】

❷：行：コウ・ギョウ・㋙アン・行（い）く・行（ゆ）く・行（おこな）う・▲行（や）る・▲行（みち）【ある方向（ほうこう）へ進（すす）む／何（なに）かをする／旅（たび）／人（ひと）や字（じ）の連（つら）なり】

❷：通：ツウ・㋙ツ・通（とお）る・通（とお）す・通（かよ）う【貫（つらぬ）く／理解（りかい）する／相手（あいて）に伝（つた）わる／広（ひろ）く行（ゆ）き渡（わた）る／書類（しょるい）を数（かぞ）える語（ご）】

❸：代：ダイ・タイ・代（か）わる・代（か）える・代（よ）・㊥代（しろ）【代（か）わりになる／代用（だいよう）となるもの／代金（だいきん）／人（ひと）が生活（せいかつ）を営（いとな）む期間（きかん）】

❸：美：ビ・▲ミ・美（うつく）しい・▲美（よ）い・▲美（ほ）める【外形（がいけい）が立派（りっぱ）で綺麗（きれい）／内容（ないよう）が立派（りっぱ）】

❸：面：メン・▲ベン・㊥面（おも）・㊥面（おもて）・㊥面（つら）・▲面（も）【顔（かお）や顔（かお）つき／人（ひと）の目（め）に立（た）つ方（ほう）の面（めん）／宮殿（きゅうでん）や城（しろ）や屋敷（やしき）や家（いえ）の表（おもて）立（だ）った所（ところ）】

❹：共：キョウ・共（とも）【一緒（いっしょ）／同（おな）じ／互（たが）い／それら全部（ぜんぶ）／同時（どうじ）】

❹：別：ベツ・▲ベチ・別（わか）れる・▲別（わ）ける・▲別（わか）つ【けじめを立（た）てて分（わ）ける／二（ふた）つになる／他（ほか）と違（ちが）う／他（ほか）のもの】

❺：個：コ・▲カ【一（ひと）つの物（もの）／一人（ひとり）の人（ひと）／数（かぞ）える単位（たんい）となるもの／物（もの）を数（かぞ）える語（ご）】

　※ ▲は常用（じょうよう）外（がい）の読（よ）み方（かた）です。㊥は中学（ちゅうがく）で、㋙は高校（こうこう）で習（なら）う読（よ）み方（かた）です。漢検（かんけん）・漢字（かんじ）辞典（じてん）の記載（きさい）に準拠（じゅんきょ）しています。

　※ 漢字（かんじ）説明（せつめい）はモジナビ https://mojinavi.com/ の各（かく）ページを参考（さんこう）にしています。

■ 今日（きょう）の漢字（かんじ）の書（か）き順（じゅん）や詳（くわ）しい説明（せつめい）を知（し）りたい方（かた）は此方（こちら）をどうぞ。

小２,❷：心 https://mojinavi.com/d/u5fc3

小２,❷：理 https://mojinavi.com/d/u7406

小２,❷：行 https://mojinavi.com/d/u884c

小２,❷：通 https://mojinavi.com/d/u901a

小３,❸：代 https://mojinavi.com/d/u4ee3

小３,❸：美 https://mojinavi.com/d/u7f8e

小３,❸：面 https://mojinavi.com/d/u9762

小４,❹：共 https://mojinavi.com/d/u5171

小４,❹：別 https://mojinavi.com/d/u5225

小５,❺：個 https://mojinavi.com/d/u500b

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★★★ 姉妹シリーズ（しりーず） ★★★

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★ ひらがなルビ（るび）版（ばん）『全部（ぜんぶ）の漢字（かんじ）にルビ（るび）を振（ふ）ってみたくはありませんか？』

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https://www.aozora.gr.jp/

青空（あおぞら）文庫（ぶんこ）とは（わ）？

　青空（あおぞら）文庫（ぶんこ）は（わ）、誰（だれ）にでもアクセス（あくせす）できる自由（じゆう）な電子（でんし）本（ほん）を、図書館（としょかん）のようにインターネット（いんたーねっと）上（じょう）に集（あつ）めようとする活動（かつどう）です。

　著作（ちょさく）権（けん）の消滅（しょうめつ）した作品（さくひん）と、「自由（じゆう）に読（よ）んでもらってかまわない」とされたものを、テキスト（てきすと）とＸ（えっくす）ＨＴＭＬ（えいちてぃえむえる）（一部（いちぶ）は（わ）ＨＴＭＬ（えいちてぃえむえる））形式（けいしき）に電子（でんし）化（か）した上（うえ）で揃（そろ）えています。

https://www.aozora.gr.jp/guide/aozora_bunko_faq.html

Ｑ（きゅー）：青空（あおぞら）文庫（ぶんこ）って、何（なに）ですか？

Ａ（えー）：1997（せんきゅうひゃくきゅうじゅうなな）年（ねん）に始（はじ）まったボランティア（ぼらんてぃあ）活動（かつどう）で、誰（だれ）にでもアクセス（あくせす）できる自由（じゆう）な電子（でんし）本（ぼん）を、共有（きょうゆう）可能（かのう）なものとして図書館（としょかん）のようにインターネット（いんたーねっと）上（じょう）に集（あつ）めようとしております。現在（げんざい）は（わ）、日本（にっぽん）国内（こくない）で著作（ちょさく）権（けん）保護（ほご）期間（きかん）の満了（まんりょう）した作品（さくひん）を中心（ちゅうしん）に、ボランティア（ぼらんてぃあ）のみなさんの力（ちから）によって電子（でんし）化（か）作業（さぎょう）を進（すす）めています。青空（あおぞら）文庫（ぶんこ）は（わ）そういった電子（でんし）化（か）活動（かつどう）のための、またその成果（せいか）物（ぶつ）をアーカイヴ（あーかいゔ）しておくための場（ば）でもあり、そこからコピー（こぴー）された本（ほん）の集成（しゅうせい）や活用（かつよう）事例（じれい）もまた〈青空（あおぞら）文庫（ぶんこ）〉と呼（よ）ばれることがあります。詳（くわ）しくは（わ）「青空（あおぞら）文庫（ぶんこ）のしくみ」（http://www.aozora.gr.jp/aozora_bunkono_shikumi.html）をご一読（いちどく）ください。