2021-05-01

これまでやってきたことは、何だったのだろう。


金に困っていたから、金持ちになりたいと思った。

金持ちになりたいから、学が必要だと思った。

学が必要だと思ったから、勉強をした。


でも、今こんなにも苦しい。

金は貯まるどころか、目減りしてゆく。

やりたいことも、日に日に無くなってゆく。

向上心が持てなくなってゆく。

打開しようと思うことが、酷く無駄で愚かしいことになってゆく。


何か、人生にはもう希望がないように感じる。

それが甘えだということは知っているから、

自分を責める気持ちとのせめぎ合いになる。

それでも、ここからどうやって望ましい方向に向かおうかと悩む。

誰かに答えを教えて欲しいと思う。

自分で見つけるのは、何となく疲れた気がする。


人生で一番重要な、人間関係において、

俺はすこぶる、究極的に落ちこぼれだ。

伝えたいことは伝えられない。

やりたいことはやることができない。

どう関わったら良いのか分からない。

これまで普通の人間が積んできたはずの人間関係の経験が、

俺には圧倒的に足りていないのだ。

人間関係は要らないと、きっぱり割り切ってしまうには、

俺は未熟だし弱すぎる。


休んでいたって、こんなに辛いのは何でだ。

他の人間は、何だってそんなにうまく人生を過ごしている。

最早君たちだって辛いことを気にしている段ではなくなってきた。

かなり、切羽詰まっている。

よく分からないが、このままでは持って数か月だろう。

何かよくわからないものに、耐えられなくなる。

俺は、努力をすれば、それなりに幸せになれると思っていた。

努力をしても、能力がなければ駄目だった。

能力のない俺は、これまで間違ったことばかりをしてきたのだ。


能力のある君は、辛いながらも人生を善くやっている。

そんな君には、俺は追従できそうにない。

こんな甲斐性なしを、友人と呼んでくれることに感謝しかないが、

俺にはそんな資格すらないことを知ったらどうするのだろう。


俺に何も無くなったら、俺は本当に独りになってしまうのだろうか。

ああ、独りは寂しい。

怖いから嫌だ。

あ俺の周りには、意外と優しい人がいる。

そのくせに、諦観を気取ってみたりしている。

何を書いたらいいのかもよく分からない。


人生っていうのは、何でこんなに難しいんだろう。

俺のことを考えても、君のことを考えても、

君達のことを考えても、どれもうまくいかない。

俺だからうまくいかないことは分かっているのだか、

だからと言ってどうしろというのだ。

心配をかけないこともできない、

心配をかけるとそれはそれでしんどい。

結局自分の思っているところは人に話さないとはっきりしない。

人間関係に頼らないと、やりきれないことがある。

それなのに、人間に対して嫌悪感もある。

自己矛盾に自己嫌悪する。

そうして何も認められず、何も分からなくなってゆく。

君達のように立派な脳味噌ではないのだ。

転んで起き上がれるほど高性能にできていない。

人生に模範解答はない。

学力と人間関係における能力は全くの別物だ。

それは学校では教えてくれない。

よく分からないところで、みんないつの間にか学んでいる。

達者になっている。

訳が分からないし、すごく悔しい。

勉強をしたんだ。何でそれに意味がないような人生になるんだ。

俺だって、少しくらいは幸せだと思えて欲しいんだ。

これまでやってきたことは、そのためのものだと信じていたんだ。

意味がないじゃないか。

虚しいじゃないか。

生きてきた意味がないじゃないか。

どんな言葉でも繕うことができない虚しさだ。

まとめられないから、吐き出すしかない。

俺は、根本から人生の捉え方を間違えたというのか。

とんだ愚か者だ。

馬鹿野郎だ。

俺のせいで、俺は今こんなにも苦しい。

100%の安らぎを得られる場所が、いつまで経っても見つからない。

安寧が見つからない。

金がない。

いつまで経っても。

努力をした筈だったが、そうでもなかった様だ。

俺を笑ったやつらは、今でも俺を笑うのだろう。

いや、笑ってすらくれないのか。

馬鹿にして、嘲って、貶して、晒して、暴いて、罵って、

万巻の悪意を持ってこの人生を消してくれよ。

消してくれ。

怖いんだ。辛いんだ。悲しいんだ。

ついていけないんだ。

俺では駄目だった。

歩けない。

前にゆけない。

見えない。

曇っている。

おかしい。

分からない。

歯痒い。

申し訳ない。

情けない。

寂しい。

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