灰色の青春だったのに、いきなり女の子に囲まれたので、インタビューを受けることになりました。

サラマンダー

1人目 灰島 奏多(はいじま かなた)

『簡単な自己紹介をお願いします』


 灰島 奏多(はいじま かなた)だ。17歳。誕生日は10月10日だ。よろしく頼むぞ。


『身長と体重を教えてください』


 170の、59だ。何の捻りもないだろ?


『好きな物、好きな食べ物を教えてください』


 好きなものはゲームかな。あとは人に勉強を教えることだ。好きな食べ物?……妹の空が作るメシは何でも好きだ。


『嫌いなもの、食べ物を教えてください』


 権力を笠に着て、悪事を働く奴は嫌いだな。食べ物で嫌いなものは特に何もないぞ。


『趣味はありますか?』


 テレビゲームと……勉強だ。勉強は暇さえあれば結構やって来たからな。もはや趣味と呼べるくらいだろう。


『特技はありますか?』


 人にものを教えるのがうまいというのは、色んな人から言われるな。


『得意科目はありますか?』


 まぁ、得意と呼べるものはないと思う。自慢じゃないが、基本的に何でも出来るからな。


『苦手科目はありますか?』


 体育だな……運動神経はどうも悪いからな……


『長所を教えてください』


 いろんな奴に、「やさしい」とは言われるが……そんなやさしいとは思えないけどな。自分で。あとは生まれてこの方、テストで平均点以下を取ったことがないのは、長所になり得るな。


『短所を教えてください』


 体力は結構ない方だな……立ち続けるくらいの体力はあるが、走り回ったりはすぐにスタミナなくなるんだよな……


『他の人の呼び方を教えてください』


 同級生以下は基本的にみんな呼び捨てだ。年上にはさん呼び。


『友人に抱いていることを教えてください』


 青柳は、最初会った時は割と俺の存在価値のピンチに思えたが……今じゃ、俺を頼ってくれる大切な勉強仲間だ。

 赤城は、俺の幼なじみ。だから色々と特別な思いはある……かも知れないな。

 緑川は、かわいい後輩だ。色々と……迷惑もかけちまってるが……

 黒嶺は、最初こそ苦手だったけどな。俺を色々助けてくれるし、今はいい仲間だと思う。

 白枝は、俺は普通に魅力があると思う。こいつもよく頑張ってるぞ。


 ……って、なんかタラシみたいだなこれだと。

 空「お兄ちゃん……自覚あったんだ……」


『人に言えない秘密はありますか?』


 まぁ、あったな。今じゃ隠す意味もないけど。


『将来の夢を教えてください』


 実はまだはっきりと決めてないんだ。そろそろ決めないとまずそうだが……


『最後に何か一言お願いします』


 これからもあいつらをがんばって引っ張っていくから、もしよかったらよろしく頼む。

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