第42話

「…ソフィア!!!」



彼女が次に目を開いたかと思うとそれはソフィアではなく


「…泣かないでくださいディアモンド様」




「…レイン!?私は泣いてなど」




「はいはいよしよし」


幼い手で私の頭を撫でられまるで子供扱いだ


いや、年齢的にはレインの方が大人だった



「…私を子ども扱いするなどレインくらいだぞ」



「ふふっ私からすればディアモンド様も今日踊ってくださった方々も子供でしたよ」




アルマにはよく撫でてもらっていたが両親には頭を撫でられたことがない


自分の父親が魔王となってしまっていたからきっとディアモンド様も子ども扱いしてくれる大人などいなかったはずだ

「もうよい」



あらら調子に乗り過ぎたかしら…





「さて、少し休んだことですし、自室に戻りましょうかね」



そういって秘密部屋のある方へ向かうがその手をディアモンドに取られる



「何を言っている、君の自室はここだ」



「へ??」



今寝ていたここが私の部屋?



そういえばパーティーの最中意識が無くなっていたけれどノワールが運んでくれたのかしら



「ではノワールがこの部屋に運んでくれたの?」


「あぁ、今君の代わりにダンスをしているのもノワールだ」



「…oh」



ノワールには後でお礼言わなければ…


「それで…君に婚約の話が出ているんだが」



「はやくないですか?」



「…フィゼルも君に判断は任せるとは言っている」



「うーん」







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