第44話メイドリー際4

「今日はお疲れさまでした!今から今日順位が決定した競技の授与式を始めます」


「では魔法部門入賞者入場!」


テッテレテーレテッテレテーレテッテレテーレテッテレテー

トゥルットゥルットゥリュリッ

トゥルットゥルットゥリュリッ

テッテレテーレテッテレテーレテッテレテーレテッテレテー


キャーー

よっくやったぞー

可愛ーこっち向いて―♥  ザワザワ


「第五位総獲得ポイント842。D-2クラス、ガゼル=ミッドランド!おめでとう。これからも励みなさい」

2部門各500ポイントで合計1000ポイント


「第四位総獲得ポイント845。D-1クラス、エンリケ!おめでとう。これからも励みなさい」


「第三位総獲得ポイント850。B-1クラス、モーガン=ハミルトン!おめでとう。これからも励みなさい」


「第二位総獲得ポイント853。Aクラス、アリス=フィリップ!おめでとう。これからも励みなさい」


「そして第一位総獲得ポイント歴代一位998!C-3クラス、ハリー!おめでとう。これからも励みなさい」



確かにあいつはやばかった。

あれはみんなこぞってスカウトするだろうなぁ。

俺も何とか手に入れたいが...


「確かにあいつすごかったよな、」 (ガル)


「あぁヤバかった。クラス対抗の1戦目であっこと当たらなくてよかった」(アル)


「うん...そう、だな...で、何でそんなにけがしてるんだ?」


「アリスにボコられた。」


「結構やられてたもんね(笑)」


「ちょっリッカス!見てたんなら助けろよ!」

まぁ気づいてたけどな、

最近鑑定の能力が上がって、目が合ってなくても鑑定しようとしたときに、半径15m以内にいたら鑑定するかしないか選択できるようになった

だから聞かれたくない話をすときは、索敵として使うようにしている


「一瞬そう思ったんだけどあれは止めたら巻き添え食らうだけだよ(笑)」


アリスに?

わざわざぼこぼこにしないだろ?

2人で何してんだ?(ガル)

「肩代わりしてくれてありがとな!」


「ガル、アルがそんな人間だと思う?」


「え、もしかして...」


「しっかりとお前らのことも売っといてやったよ(笑)」


「この野郎!」


「まぁまぁそんなことより明日頑張れよ?」

2日目午前に各部門各学年準決、決勝を行う。

昼はそれらの結果を含めて3日目のクラス対抗の確認


「そんなことよりって。」ボソッ

「まぁ優勝目指して頑張るよ!」


「準決は誰と戦うんだ?」


「宮本健ってやつだ、知ってるか?」


ここで教えるのは不利だな、

向こうにもガルのことは何も言ってないし

「いや、知らないな。リッカスは?」


「僕もあんまり知らないよ」


「そうか、まぁ準決まで来てるからそれなりに腕は立つやつなんだろう。楽しみだ!」


「応援してるよ(笑)」


「あ、俺も。ガンバレー」




「さぁ昨日圧倒的な力でねじ伏せてきたガルメシア対相手に合わせながら一瞬のスキを突く柔軟なやり方で勝ち上がってきた健!」

準決勝からは戦闘前に一言が付きます。


ガル

(今日も開始即一発で決める!)

「始め!」


ガル

(!?剣に手をかけると同時に目を閉じた、なぜだ?ただ踏み込みはしているのか。俺の第6感が近づくなと言っている。相手は目をつぶっているんだぞ?目をつぶることによって動揺を誘い、何かのスキル発動の時間を稼いでいるのか?実際それなら俺は向こうの思うように行動している。ただ、突っ込むなという第6感を無視するわけにはいけない。)[ここまで1秒]


チラッ

(突っ込んでこない。何か感じ取ったでござるか?拙者は待つのみ)


ガル

(目を開けた、やはり目をつぶることに意味はなかったか?ただあの感じだと、カウンター系の技を使うような構えにも見える。ならここは遠距離攻撃だな。父上の教え通りだな、剣士だからこそ剣で攻撃できない範囲に対しての攻撃手段を持っておいて良かった[0.5秒])計1.5秒

(斬撃)


(あの距離からモーション!遠距離スキルでござるな!避けれる!)


サッ


ドカーン


ガル

(躱された、警戒してたか。何かのスキルにしろカウンター攻撃にしろ、あいつに剣を振らせるべきだ!さやから抜いていないことを考えたら、一度抜けば攻撃ができなくなるわけではないにしろ、威力は下がるだろう...なら!縦にじゃなく横に。三連斬撃!)


(!?避けれない。しかも攻撃と一緒に突っ込んできたでござるね!斬撃弾くことはできるが、そうなると刀を交えなければならなくなる!相性的にも、展開的にもそれは避けるべき!決勝にとっておきたかったでござるが...)


ガル

(さらに深く沈みこんだ、何か来る!)


「はっ!!!」


ドゥイーン

デゥバーン


ガル

(なに!?気で斬撃をはじいた!)

ズゥン

(何か来る!)


(間合いに入ったでござる、居合切り!)


ガキン!


ブンブンブンブン


グサ


「...」


「負けました。」


「勝者!宮本健!!!!!」


グワワワワー

「すげー」

「最後どうなったんだ!?」

「アームストロング家の長男に勝っちまった!」  ザワザワ


ガル

(最後何が起こったのか全く分からなかった...気づいたら剣が弾かれていて、首に剣を突き付けられていた。この剣の相性であそこまではじかれるとは。それに斬撃を打ち消したあれは...)


(今の手ごたえ、身体硬化を使ったでござるな。しかも剣にも当たった。つまりアームストロング殿は、何かを感じ取ってとっさに身体硬化と、多分連撃ができるだけ多いスキルを使って拙者の振る刀を防ごうとしたのでござるな。すさまじい勘とそれに反応できる身体技術と反射速度。もちろん殺す気で刀を振ったわけではないが、殺す気でも防がれていた可能性があるでござるな)

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