第22話付き人探し大会

この付き人探し大会は一度目で指名することは出来ない。

まず全部のグループが一周回る。

その次から指名が始まり少しずつグループが回る。

全員決まるまでその繰り返しである。


付き人の応募人数は生徒の倍いることとその全員が貴族であるというわけではないことからそれなりの人数が落選する。

しかし平民だから付き人を付けてはいけないというルールはなくお互いの合意があれば問題なく成立する。

落選するくらいなら平民であれ優秀な学校の生徒の付き人になるという考えの人が多く、結局ほぼ100%の生徒に付き人がつく。


貴族の多くは子供のころからの世話役や護衛、執事がいてついてきていることがほとんどである

なので付き人は1人しか選ばないが上限は2人である。


基本親はついてきておらず、もともとの世話役は代々の王都学園用の家や宿と契約しそこで生活を送り補助をしている


付き人はそこに一緒に住んでもいいが大概の場合は専用の寮での生活行っている。

余談だがお金については人によって渡している場合があるが、そのような決まりはなく自ら稼ぐような指示がある。

そのためお金を渡すなどをしていない場合は休日に時間を奪うことは禁止されている。

貴族は経験として休日に魔物狩りをすることが多く、それに付き人を誘い給金としてお金を渡すなどの風習があったりする。


そして今すべてのグループとの接触が終了し次から指名が始まっていく

アリスもガルもすでに決めているらしい。

二人とも期待を裏切らない選定基準でアリスは清楚、真面目、賢い女の子と約束を取りつけ、ガルは戦闘能力が高く座学の成績もそれなりの人をと約束を取り付けていた。


俺はと言うと、候補を何人か見つけたことと、全員見れていないことから約束は取り付けていない


選定基準として重要なことの一つに性別がある。

理由は主従関係があり、未来雇ってもらうということで強く逆らえなかったりする

つまりあれだ。そういう命令をしたときに逆らえないということだ。


だから異性特に男が女の付き人を選んだ場合はそう言う理由で選んだと思われがちだ

まぉ俺は気にしない。能力高い主義だ。

実際今のところ女の子しか候補がいない。しかも美人

もう一度言うがそういう気持ちは少しもない。

あわよくばワンチャンとかそんな考えは一切ない。


そろそろ少し声をかけ始めるか

「こんにちは」


「はい。こんにちわ」


「えっと。私が求める能力に近く候補として考えていたのですが...」


「はぁ。」


やっぱりそう言う反応になるか。

「やっぱり男だと私の爵位、能力以前に警戒もしますよね。忘れてください(笑)」


「あ、ごめんなさい。ほめてくださりありがとうございます。しかし、おっしゃる通り少し抵抗が」


「大丈夫です。では失礼します」

うーん難しいよなぁ。

やっぱり同性で限定して探すか


「グループの移動をお願いしまーす」


まぁ俺の求める優秀の基準は頭がいいとか強いとかじゃないし、どのグループでもいい。

アリスとガルは無事相手が決まってみたいだ


「アルはまだ候補すら決まらないの?のろまね。52番の能力がよかったわよ?まぁもう移動しましたけど」


わかりやすいように番号札を付けているのだ。

ちなみにアリスはツンデレだ

「あぁアリスのほうは決まったんだな」


「当然ですわ。」


「まぁこれがすべてじゃないし気長に見つけるよ。」


「そんなんじゃ先が思いやられるわね」


「そうとも限らないないぞ?焦らずにじっくり決められるということも大事なことだ!」


「た、確かにそうね。ガルメシア殿の言うことも一理ありますわ」


「じゃぁ俺らはあっちの部屋に移動するからまた後でな」


「あぁ」

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