人類悪、総意志、潜在集合無意識 関連設定

 人類悪 設定集




 人類悪とは人類の言葉によって発せられた高慢、妬み、恨み、不平、不満、憤りなど他者を排他的に排斥する負の感情に基づくWNの事象干渉によって起こされる因果もしくは因子の類。


 これらは人類誕生の時から人類の持つ悪性からなる言葉によって為されてきた人類自滅機構と言える因果の総称。




 人間がこれらの感情を持ち言葉に発する事でWNの事象干渉を起こし潜在意識化で個人から歴史の重大事件までの過去、現在、未来を確定させ人類の潜在集合無意識下で人類自滅に対するプロセスを計画的に作成、統合、実行する。


 人類が戦争を繰り返すのも戦争が時代を辿る毎に過激化するのも全て人類悪の計画の内。


 過去や現在を変えても歴史や未来が変わらないのはこの潜在集合無意識による補正が強い為であり過去を変えるには潜在集合無意識を破壊するか総意志と呼ばれる存在を各世界で定まった規定数以上殺さねばならない。




 人間が善悪の実を獲得した時点で言葉と言う力を得た人類だったが言葉を自制できない人類はいずれ自滅機構を作動させ、いずれ天の国へ破滅的な干渉をすると恐れた神は人類悪の抑止の一環として概念拘束兵器“聖書”を含めて様々な本を作った。


 これにより神の人間を高次元に帰還させる計画の完遂までの確実な時間稼ぎといつか現れるであろう高次元に帰還させるに値する人間の安全性を高め天の国への影響を防ぐ対策を取った。




 湾岸戦争やベトナム戦争が世界大戦規模に拡大しなかったのも9.11でホワイトハウスに飛行機が特攻しなかったのも聖書による抑止力で人類悪がそれ以上拡大しなかったためである。


 自滅機構である人類悪は一度発動すると容易には止められず効率的に処分するには自滅を同一事象化して一度起爆させる必要があった。




 聖書に「火の災いで滅びる」と明記する事で各惑星や並行世界での人類悪による自滅事象を「火の災いで滅びる」に変換し最終的に集約する事で天の国への被害を減らしつつ処理を簡便化し大規模な処分するためだった。




 だが、アリシアの世界の2020年に起きた“神の大罪”の日に聖書の機構が不発した事で他の世界や惑星の聖書にも影響を与え事象に不具合が起き処理に失敗した。


 それ以降、抑止としての聖書の力は落ち人類悪が優位な状態となる。




 人間の負の感情を糧とするサタンは天の国への侵攻を考え人間のこの特性を利用し人類悪でいつか人類が滅びるとしてもそれを遅延させ人類が滅びない程度に戦わせ世界を維持しつつ莫大なエネルギーを効率よく搾取する方法を思索する。




 その過程で神の妨害で長らく不可能だった人類の潜在集合無意識に働きかけに成功し自分と協力すれば更に効率的な自滅ができると誘い、潜在集合無意識は人間の排斥感情の塊とも言える存在ゆえに人間を滅びす事にある種の貪欲性を持っており残留した聖書の抑止力に対抗するために更なる効率性と攻撃性、即効性を求めていた。




 サタンがそれを叶えると判断した潜在集合無意識はこれに同意、共同して効率的な自滅の道を模索する。


 その1つの手段として編み出されたのが“英雄因子”である。




 太古から育成型と呼ばれる人間の精神活動で”英雄“となる者達が現れその者達により人類悪を効率化する事が出来ると今までの歴史で判明していた。


 それをサタンは並行世界にいる自分が利用しやすく莫大なエネルギーを得るに相応しい育成型英雄の因子を複製、改良しその因子に適合する者達に因子を与え英雄化した。




 これにより世界の存亡を賭けた戦いで必ず勝利する人類悪を長期化させる“英雄”が誕生した。




 更に莫大なエネルギーを効率よく搾取する1つの手段として人間の負の精神活動を世界単位で活発化するために人類の顕在意識を統合する“総意志”と言うシステムも作った。




 これは人類悪を効率化するに最適な人物を潜在集合無意識が選定しその者(複数の場合もあり)に顕在世界(現実世界)でその者主体で優位に働くシステム。


 主に社会的にステータスが高い者や世界の命運を左右する何らかの計画に従事する者など社会的地位が高い存在である事が特徴。




 “総意志”は英雄とは違う働きをする機構であり“英雄因子”を絶対持っている訳ではないが一部の者は“総意志”でありながら“英雄因子”を保有する者もいる。


 その場合、影響力の観点で言えば後者の決定が莫大なエネルギーを生みやすい。




 ただ、全ての人類が人類悪や総意志に傾倒しているとは限らずネクシレイターの介入によって人類悪ではない別の総意志であるネクシレイター側に傾く人間も存在する(ただしその個体数はかなり少ない)。


 ネクシレイターの悟しとは人間を介して潜在集合無意識に働きかける事でもありその人間に“人類悪”に関与している事を諭し厚生させる事でもある。(別名、福音)




 それでネクシレイター側に立つ者は過越を受けネクシレイターとなれるが大半の人間はネクシレイターが悪の道から厚生させようとしている事を潜在集合無意識で知っていながら人間である事などに固執し諭しを拒否する。




 人類悪は例えその場を凌いで世界を救っても因果に基づき再び、次の災いを世界に齎す。


 世界を救った布石ですら大局的に見て破滅のための礎になる事など頻繁に起きる。




 そして、サタンと潜在集合無意識により搾取を最大限完了したと判断された世界は最終的に人類自らの人類悪により自滅、滅亡し魂は低次元に落とされ災いをまき散らす獣へと変えられサタンの思惑を叶える世界に戦乱を巻き起こしエネルギーを産み出す要因のための私兵として扱われる。




 また、サタンはそう言った人類悪に対して人間が緩慢になるように人類の希望、可能性と言うモノをちらつかせ、時に人類史で奇跡を起こし世界を救う英雄がいるが実際はサタンにより起こされた奇跡でありそれにより人間が自分の力だと思い込み、奢り、昂り、固執しネクシレイターの話に耳を傾けないようにしながら人類悪の継続などを図っている。




 また、人類悪は止める事は困難だが、潜在集合無意識の存在と力は人類の数や精神状態左右され、比例しているので人間の数を間引きする事や人類の感情を希薄化もしくは消すなど潜在集合無意識の意向に沿っていない人類干渉を行えば潜在集合無意識の力を弱める事は可能である。


 ただ、サタンや潜在集合無意識はそれに対抗する抑止を行おうとするため英雄を使い対抗する事が高い。




 例えば、地球に隕石を落とし人類を間引きしようする行いが人類の長期的な安寧に繋がるとサタンや潜在集合無意識が判断したならそれを止める英雄が必ず現れると言う事だ。




 また、総意志も英雄も人類を惑わし人類悪を継続する関係上、簡単に殺す事は出来ない因果を持つ(アリシア曰く、リアル主人公補正や主人公補正と仮称)。


 殺す方法は基本的にネクシレイターが干渉して殺すかサタンや潜在集合無意識が不要と判断した場合などに限られ、他にも殺す手段は存在するがかなり限定的要因や厳しい条件を果たさねば殺すのは極めて困難。




 例えば、上記の方法以外なら英雄を一人殺すために核兵器を直撃させねばならないと言う厳しい条件などが挙げられる。




 これらの事から基本的に人間が英雄や総意志を殺す事はほぼ不可能、致命傷を負わせる事は可能だがサタンや潜在集合無意識が必要と判断する間は殺すまでは至れない。


 それらを殺そうとする勢力が現れても大抵は確実に敗北する。


 それすらもサタンや潜在集合無意識の計画として組み込まれた争いである事が多い。




 また、潜在集合無意識自体に自我のようなモノはなく人間と言う端末から収集されたデータを累積し人類の意志の在り方を統合しその意思決定に沿って活動する人工知能のような機械的で無機質な判断を行う存在である。




 いわゆる、人類の根源的な願いを最適化、自動化を果たした人造の神のような存在。


 人智を超えた存在という意味では神と定義出来なくもないが本物の神を基準にすれば”人智を超え神域未満の存在“それが潜在集合無意識である。




 もし、人類悪を人類が肯定しないならそもそも潜在集合無意識がこのような性質を持つ事はなく、別の存在になっていた可能性もある。


 人類がもし、人類悪を否定するなら他者に対する不平不満、憤り、恨み、妬み、疑い、謗り、高慢などを人間らしい悪を捨てそのような言葉を発しなければ良いだけの話だ。




 それらがある限り人間が口先だけでどれだけ言い訳しようと人類悪は消える事はない。


 真に人類を救済するなら上記の言葉とは真逆な言葉を使えば良い。


 柔和、謙遜、愛などを多く言えば人類悪は減衰しそれに基づいた潜在集合無意識が誕生する可能性も秘めている。


 その際、別種の潜在集合無意識同士が因果的に干渉して戦争と言う形や迫害と言う形と取ることもある。


 ラグナロクとオリュポスの戦争やユダヤ人への迫害などがそれである。


 他の潜在集合無意識の淘汰すら人類悪の計画として組み込まれそれが戦争と言う形で現れる。




 ただ、愛を持った潜在集合無意識の誕生は歴史を見ても言葉や個人の立ち振る舞いや品性を治して平和に繋げようと考えず、大国や企業に対して平和活動をする者達が多い。


 それは人類悪を見ないふりをしている行いであり真に平和を願う者は個人単位などの小さなところから忠実に始める。




 それをしないのは面倒臭いと思い、手間を惜しみ、すぐに大きな結果を出したいと言う貪欲などの白と偽った黒い心から生まれている。


 つまりは愛が無いと言う事に他ならない。


 つまりは大多数の人類が人類悪の肯定し愛を持った潜在集合無意識を淘汰しようとする。


 今のところ(第1部時点で)人類悪を完全に否定した世界は星の数ほどある世界で1つたりとも見つかっていない。

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