燃える鳥

燃える鳥の歌 響く愛のウタ


ある一羽の渡り鳥は


旅の途中 降り立った世界で一人の人間に恋をした


一目見て恋に落ちたが


鳥は渡る鳥 旅をする鳥


旅することを やめられぬ鳥


いつかこの日が 追憶の一つになることを願いながら


鳥は鳴いて ただ焦がれるままに鳴いて


日が三度も昇らぬうちにその地を去った


それでも時に焦がれる想いが胸を裂くから


夕日に向かって鳴くのだそうだ


その鳥の姿を見た者たちは こう言ったらしい


鳥が燃えているようだ、と


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