第2話

 生き方を、変えていく。

 少しでも、彼の隣に相応しい人間になるために。

 闇に紛れて、街を守る仕事。好きな人ができるだけで弱点になるような、危うい線の上で跳ね回るような仕事。

 彼の隣に。一緒にいたいと思う。ただ、それだけ。それ以下はない。一度ぶつかった線。引っ張るでしょ、そりゃ。赤い糸だし。

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