番外篇 まほうの花びらのおはなし
はるか昔、やさしいやさしい
住んでいるやしきも、お世話になっている村も、
しかし、それを見たよくばりな
きれいな花のさいた都がほしい、美しい
国がほしい、そして世界がほしい。
きれいなものを求めるほど、
悲しんだ
せめて、
せめて、世界のすべてが「よく」であれはてないように。
やがて、やさしいやさしい
だれともなしに、
それから、よくばりな
今でも、不思議な力を使うと花びらがまい散ります。
やさしいやさしい
◆ ◆ ◆
「なんじゃ、
熱いお茶とお
「初代の
「して、
言の葉屋は、
差し出されたどら焼きを手に、
「何となくわかるけど、でも、どこか
はぁ、と
「お前さん、
「あの
「!?」
「いきなり何を……ってか、このどら焼き中身がチョコって!」
「確か、ユウとかいったの。あやつの時はとんだ
どら焼きそっちのけで言の葉屋は目を
「
決して茶化しではない、そうとわかる口調で言の葉屋は笑った。
「よっぽど
「……そうかな?」
そして言の葉屋は、それは
「のう、
「……何?」
名前を
「お前さん、
「なっ!?」
「わしが知らぬとでも思ったか? 布切れ
「
「そんなに
「とっ……! とも、だちに会いたいと思うくらい、
「そかの~?
言の葉屋はにやにやしている。
「……なんだよ」
「あやつと
「急に何言いだしてんの。仕事はどうすんのさ?」
すると、言の葉屋の表情が変わった。少々
「お前さん、最近
あ……と
ほんの軽い
幸か不幸か、役人はすぐに根を上げて門を
「……ごめん」
「じゃーかーら!
言の葉屋はドドンと
「え? 仕事は? また近々あの議員がくるんだろ?」
「そんなもん、気分ではないと
言の葉屋は、シッシッと
「お前さんは気にせんでいーから行ってこい!」
「……ありがとう。さすが、
「その先を言うなら、
ギロリと
行くか
「居場所はわかるかの?」
「
いつもの
「気を付けて行きんさいな」
「うん……行ってくるよ」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます