『拙者』

バイトの後輩、田中さんは世の中に疎い。

レジの扱いすらできなかった機械音痴。

最初は心配なことも多かったが、真面目で礼儀正しく努力家の彼は今や完璧なコンビニの店員だ。


「この前はシフトの変更かたじけない。拙者…あっ…」

時折聞くこの発言。

いつか彼の前職を聞いてみたいと企んでいる。

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気になって夜も眠れないよ、田中さん。

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