『冷凍保存』
冷凍保存された姫が覚醒したのは、遥か遠い未来。
見慣れない景色。通じない常識。隣に傅くのは彼の末裔。
姫は霊廟のような彼の墓の前に佇む。
「うそつき」
最期の時に、彼は言ったのだ。また会おうと。
新しい人生を得て祀られたって意味などない。
会えないくらいなら遠回りせず共に眠りたかった。
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姫を生き返らせたいが為に人生を捧げた科学者と、時を経て生き返った姫。
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