『拡声器』

避難訓練の帰り、拡声器片手のカラオケ大会。

先生に怒られてもじゃれてふざけて。

こっそり後姿に舌を出す悪戯な笑顔。


輝いてた日々はひどく遠く。

愛想笑いで頭を下げて同調の日々。

君がここにいたなら、変わらずに笑顔をくれた?

遥か遠く時を止めたまま。

かの姿を思い描いて自然と笑っていた。

-----

拡声器と言えば、今は亡きかのロックスターが歌ってる姿だけが。

楽しそうに悪戯ばかりのその姿は未だ褪せず。

刻まれた楽しい思い出はいつまでも。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る