『心を鬼にする』

「もっと心を鬼にして。そんなんじゃやってられないわ」

先輩が呆れながら眉を吊り上げる。

甘くてはこの仕事はやっていけない。それは分かってるんだけど。

「ほら、さっさとやるべきことをやりなさい」

彼女の指す方向を見て心が沈む。

子供が背伸びして積み上げた河原の石。

あれを壊すのが忍びない。

-----

身体は鬼でした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る