『心を鬼にする』

「もっと心を鬼にして。そんなんじゃやってられないわ」

先輩が呆れながら眉を吊り上げる。

甘くてはこの仕事はやっていけない。それは分かってるんだけど。

「ほら、さっさとやるべきことをやりなさい」

彼女の指す方向を見て心が沈む。

子供が背伸びして積み上げた河原の石。

あれを壊すのが忍びない。

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身体は鬼でした。

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