『いじわる』

「先輩、いじわるって言われません?」

投げられた台詞に不意に思い出す。


「もー、いじわる」

拗ねていじけた甘い音で、腕にまとわりつく薄紅の肌。

恥じらいながら緩む頬と唇。

眇められた目が楽しそうにこちらを伺って。

言葉と裏腹の想いを伝える。



もう戻れない、遠い日の温もり。


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男女逆転して更に色々こじれて『雪待ちの人』(香鳴裕人様の[第2期] 同題異話SR -Dec.- 『雪待ちの人』参加)になりました。

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