第219話

ワークをやる意味って大体、勉強のためだと思う。

先生がこれさえ勉強しておけばテストである程度点数取れると思うよー、っていう目安で足してくれてるところがある。


そんな中俺に取ってワークとは、提出するためにするものだ。

ただ答えを見て、答えを写す作業。

これになんの意味があるんだろう、なんて思いながら必死になって書き写す。


問題も見てないからなんの答えなのかもわからないし、バツをつけようにもどんな感じに間違えるのがそれっぽいかなんて分かんないから間違えも作れない。


ワークを見つけるのにかかった時間は30分。

意外とパッと見たかったけど、すでにまともに勉強できるような時間じゃない。


だから必殺技の答え写しをしてる。

もちろんこれで亡くなるのは俺の成績。

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