土、おじいさん、栗

 昔々あるところに、おじいさんと土がいました。おじいさんは毎日丹精に土の手入れをしていたので、土はおじいさんを好きになっていました。

 ところがある日、おじいさんは土に栗を植えると、栗の世話ばかりするようになりました。

 嫉妬した土は栗の成長に八年もかけ、実もトゲトゲにしましたとさ。

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