第45話 無色の暴君vs襲撃者1

「行くぞ 真無!」

「うん。」

僕は構えながら相手の出方を試みる。

「ふむ 剣型の心霊装ですか。私と相性の悪い心霊装ですね。」

「心霊装解放 インヴォーション」

すると相手は黒騎士の格好をしている。

「行くぞ。」

僕は一撃を与えに行く。

「おろかな。」

ただ 彼は盾を前に構える。

僕の心霊装 真無の能力は全てを貫く剣 盾を構えるだけではダメだったはず。

そうはずなのだ。

「なっ!」

金属音がした。そして剣は盾に完全に防がれていた。

「君に教えてあげましょう。冥土の土産です。私の心霊装 インヴォーションは反転 貴方がなにをしようとしているかはわかりませんが 私の前では全てが無意味。」

反転で弾かれているのか。

少し厄介だな。

彼に相性がいいのは白か。

「姫様。」

「なに。」

「白寝さんを呼んでください。」

「わかりました。」

正直救護班の彼女を呼ぶのは心苦しいが、彼女の力が必須になる。

「心霊装解放 来なさい皇帝! 」

皇女の心霊装は絶対命令

相手に命令できる。

「皇帝 白の聖女を呼びなさい。」

「御意。」

近くにいるとは思うが、来るには時間がかかる。

それまでは耐えなければ。

「行くぞ!」

「来てみなさいな。」


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