第2話 ツッコミ中



 笑顔がかわいい主人公が魅力的なゲーム「ハピハピ・マジック」。


 このゲームには、王道恋愛ゲームとしての筋を通しつつ、戦略とか戦術を考えるという何とも冒険心のあるコンセプトがあります。


 だから、舞台を率いる主人公が、攻略対象と恋愛しつつ、人類の敵である魔族と戦っていくんですが、その最後にラスボスが登場します。


 しかし、シナリオプレイ中に選択肢をいくつか間違えていると、その時にラスボスに敗北。


 バッドエンドになります。捕まってしまいます。その後は処刑です。夢も希望もないです。


 当然ですよね。


 ラスボスにまけて幸せになるようなご都合主義だったら、そもそもバッドエンドルートなんて言われないんですから。


 そんな闇色の世界が、ここ。はい、拒否。嫌です。


 でも、目の前にある世界の色は本物。


 どんなに嫌がってても、今見てるものが真実です。


 ここはどこからどう見ても、バットエンドの世界でした。


 あとは、処刑を待つだけの世界。


 ラスボスに負けた攻略対象達と主人公は、あとおまけの友人とかお姫様とか悪役令嬢とか、その他もろもろも、まとめて捕まってしまってます。


 そして、うす暗い牢屋に入れられて、まな板の上の鯉状態です。


 おかしい。


 こういうのって、原作改変してなんぼでしょ?


 悪役とか、ちょい役とかモブとかになって、本来起こるはずだったシナリオを変えていくって言う?


 改変する歴史がほぼないよ?


 おかしない?


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