設定集その4 キャラクター編
第四回目です。
今回は各キャラの設定などをお話しします。
こうしてまとめると、異世界ファンタジーというジャンルにしてはかなり少ないんですよね。
五十音順で紹介しますが、まとめて紹介した方が楽な場合はまとめちゃいます。
あ行
アベル
端役から主役に大抜擢された。
ハマり役だったのはまちがいないでしょう。
なんか「普通の女の子が頑張るところが見たい」とか、そんな感じの理由で選んだ覚えがある。
魔界の料理人という看板がなかったら、普通の女の子として暮らしていたと思う。
本のページを食らうシーンは最初から設定していたものです。
『勇者の定義は暴食によって食われ、ただの子どもになっていた』
定義=預言書のページってことなので、あらすじからすでに考えてました。
あやめ
魔界を舞台にした作品では皆勤賞ですかね。
立ち位置的にアベルのお姉さん役、みたいなところがある。
イバラ
作品では細かく書かなかったけど、暴食堂二代目料理長。
先代から幹部職もろとも引き継がされた。
貴族という立ち位置なんぞ無視して食や料理のことを勉強しまくってたんでしょうね。その貪欲さを買われた感じかなあ。
この辺の話は掘り下げたらおもしろそう。
まあ、本人が店を持ちたいと思っていたかどうかまでは分からないです。
カインは自分の代わりになる人物ってことで選んだんだろうけど、いい迷惑だったのは言うまでもないでしょう。
エリーゼ
見た目はただのお嬢様、裏の顔は本作品におけるデウス・エクス・マキナ的存在。
大罪の名を持つ悪魔の力を引き出す程度の能力を持っています。
デウス・エクス・マキナとは物語を強制的に解決に導く絶対的な力のことで、その能
力は彼女以外に持っていません。今後も現れません。
まさに、彼女のために存在する力と言っても過言ではないでしょう。
その代わり、本人の戦闘能力は皆無です。
障子紙並みの耐久力なので、表舞台にはまず出られません。
ていうか、見向きもされないでしょうね。他の人たちが派手すぎるので。
念のため言っておきますけど、チートじゃありませんよ。
私もコメントをいただいてから、一瞬「アレ?」ってなりましたけど。
何でもアリな能力=チートみたいな風潮ありますけど、あくまでもイカサマを使って世界観をぶっ壊すことが前提です。
彼女の場合はイカサマでも何でもありません。
どれだけ英雄の存在を否定しようと、世界も根底から覆せていません。
これらのことから、彼女の能力はチートじゃないということをお伝えしておきます。
魔法の発動条件
・大罪の名前を持つ者(評議会幹部)以外に使えない
・エリーゼの一方的な思いだけでは成り立たない
・引き出される者にとんでもなく強い意志と決意があること
・引き出された者はその反動で数日間眠りにつく
これ見て思ったんですけど、この子の拘束力ヤバくないですか?
そりゃ、あんないい年こいた大人も従わざるを得ないというか……下手しい評議会を裏で仕切っててもおかしくないというか、ブチ切れて魔界から失踪するのも納得というか。
なんかもう、強すぎて言い逃れできないね。
何やらかしたらこんな能力が身につくんだろう……。
ちなみに、評議会解体後はこの能力はほとんどなくなっています。
不老不死の特性も失ったので、長い時間をかけて年を取っていくのです。
か行
カイン
暴食堂先代料理長。
魔界の空気を嫌って、イバラに仕事を全部ぶん投げた上で失踪しました。
彼も不老不死の特性を持っていますが、受け入れることができませんでした。
ガラは悪いけど、感性はかなり真っ当だと思う。
ソラの通う大学付近で食堂を開いていますが、魔界の人というレッテルがあるせいで、客はあまり来ません。それ以前に態度をどうにかしろという話でもありますが。
さ行
三賢者
王家に仕える魔法使い且指揮官的立ち位置。
預言書の管理を任されており、記された日付が近づくと行動を起こす。
エリート中のエリートなのに、扱いは不遇だった模様。
ライブラ ライブラリー
アーク アーカイブ
レポルナ レポート
三人の名前は記録に関する単語からとっています。
統一感欲しかったのと、それっぽい感じにしたかった。
シェフィールド
評議会広報担当。赤と黒の派手な髪色が特徴の青年。
割と最近、評議会入りした新人です。
元々明るい性格だからか、不老不死の特性を得ても人柄が変わっていません。
その性格故か、面倒な人たちの間によく挟まれ、ケンカの仲裁役になっています。
この作品の中の良心と言えばこの人。正直、一番まともだった気がする。
他の連中が強烈なだけな気もするけど。
実はコイツの存在自体はずーっと前からあったんです。
それこそ、未完成の物語に登場しているくらいでして。
いつかお披露目できたらいいなとか思っていたら、こっちで登場するというね。
まあ、そういうもんだよね。
ソラ/ブレイブ
『勇者』の名を持っていた青年。
今は専門家の下で勉強中。
『勇者』という王国を異世界の魔の手から救う英雄の存在は、預言書に記されていました。三賢者はそれをずっと守り続け、医師にも内容をこっそり伝えていました。
歴史の教科書に載ってもおかしくないくらいの偉業を成し遂げるはずだったのです。
しかし、彼の母親はその重圧に耐えきれずに自殺し、父親も失踪。
肝心の赤ん坊は行方不明となり、上層部は大混乱に陥りました。
預言書の通りに事が進まなかったのはこれが初めてだったのですが、国民は知る余地もありません。そんな本があったとしても、国を治める人々が預言に従うとは思わないでしょうし、本そのものが都市伝説として扱われているのです。
目の前から消えた預言書だけが国民にすべてを語ったのです。
当然、そんな馬鹿げたことをするのは魔界の人という偏見を持たれていますので、報道陣が殺到しました。
魔界に捨てられていたところを評議会の連中に保護された後、施設に入って無事に育てられました。まあ、その最中のことは本人は知らないんですけどね。
だからこそ、余計に知りたがっているんだと思います。
世界に異変を起こした原因とその理不尽さが彼を動かす力になっているのでしょう。
ま行
魔王/監査員
王国から派遣された監視役。魔王は親しみを込めてつけられたあだ名。
状況によっては、信じられないようなとんでもない嘘をついて、その場を乗り切る度胸とコミュニケーション能力があります。
本人自体はかなり有能なんですが、周りの人々のスペックが頭おかしいので、ただのオッサンと化してしまいました。
評議会の中で唯一の外部者にして、普通の人間です。
この人もこの人でしっかりしてるし、穏やかな人なんですけどね。
何とも言えないこの残念さ。
エリーゼに関してはただの孤児としか聞かされていなかったので、まさかあんなことをするとは思ってもいなかったのでしょうね。
情報操作されてる時点で、すでに内ゲバってませんかね。
今更ながらですが、大丈夫なんでしょうかね。これ。
ら行
リヴィオ
この作品における確信犯にして過激派。
見た目はエレガント、思考回路はヤクザです。
口も回れば頭もよく回るし、何より敵に回したくないタイプ。
評議会幹部の中では古参だからか、やることなすことすべてが悪人じみています。
おかげで魔王よりも魔王しているというね。
本人曰く、魔王はあまり向いていないとのことですが。
そして、ツボが浅いのかよく笑います。
楽しくなくてもつい笑ってしまうので、まあまあ怖い。
悪魔の哄笑が響くって……すっげーノリノリじゃん。
ちなみに、この人の項目だけで文字数の4分の1を占めます。笑えねえ。
別枠でメモしていたものをコピペして、文字数が2,800→4,000になったのを見た時は本当に変な声が出た。
この人の項目をまとめている時、様々なツッコミが私の中で巻き起こりました。
今思えば、すべての言動がこちらの予想をはるかに超えましたからね。
枠に収まるどころか軽く飛び越えやがりましたよ、ええ。
「ま、ヒントはあれだけ出したんだ。
気づいているみたいだし、後はあの子の決意次第ってところかな」
11話冒頭のセリフですべて察しがついたと思います。
この人、確信犯です。分かった上で、行動を起こしています。
念のために言っておきますけど、プロットにはありませんからね。
ここで問題になってくるのが、どこまで本気だったのかということ。
『勇者』というレッテルを剥がすことを考えていたのは、確かなんですけどね。
それを狙っていたのもまちがいないでしょうし。
ただ、アベルが覚醒することまでこの人は予想していたのかと問われると、何とも言えないんですよ。私でも分かりません。
「作者でも分からないこと多すぎじゃね? 大丈夫かよ」って思われても仕方がありませんかね。今までのはいわゆるそこまで考えてないってヤツなんですけど、この人に関しては予想できないんです。
そこまで考えてないことは、深掘りすればいくらでも考えられるんです。
ガバガバ理論でも予想なら立てられますしね。
予想できないのは、どうしようもないです。
執筆しているうちにキャラの言動や思考って何となく見えてくるし、その理由も分かってくる。けど、この人の場合は本当に思考が読めないんですよ。
何から何まで計算尽くめで行動していてもおかしくないというか。
そこまで予想して動いていたとしても、別に不思議じゃないというか。
ミステリアスとか何考えているか分からない、なんてレベルじゃないんですよね。
正直、サイキッカーに心の中を見てほしいくらいなんです。
まあ、さすがに1話の発言と13話の行動は本心だと思うんですけどね。
うん、アレは一番演技であってほしい部分ですよね。
「テメェは5分に1回はふざけないと死ぬ病気にでもかかってんのか!」って本気で思いました。今までの展開が展開故に、本当に残念過ぎるというか……。
告知ツイートにも書きましたけど、あのシーンは私も正直イラッとしました。
作者ですらこうなんだから、現場にいた人たちは相当ムカついたと思いますよ。
そんな感じでキャラ紹介終わりです。
私もこれまでのお話を見ながら考察していたので、時間がかかってしまいました。
書き洩らしがあったら、随時追加していきます。
次回もお付き合いよろしくお願いします。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます