第1227話 すたんす
「史実」なるものが勝者に都合のいい歴史である事実はいまさらだけど、古い時代のものといえど、これはちょっとね~とカヨさん。新田次郎さんの大作『風林火山』の分厚い一巻目をようやく読み終えましたが、あと味がイマイチ、イマニでねえ。(;_:)
あとがきに「史実に正確であることが歴史小説の務め」と書かれているけど、現在では同著作の根拠とされた『甲陽軍鑑』そのものの信憑性が問われている。依頼主の意向に忖度するのが頼まれた書き手の道理でしょうし、どんなに客観性を心がけたとしても筆者個人の視線という主観にはちがいないんだし……いろいろいろいろねえ。
それに史実なるものに添おうとするあまり細かい戦闘場面が多く、地名や武将名等固有名詞の羅列が物語としての興趣を損なうので、率直なところ作品の感銘が薄い。
で、ひるがえって私事ですが、仕事時代の縁からご依頼いただいた業務、どういうスタンスでいこうかな~と気にかかっていまして落ち着きません。自分だけならなんでもいいのですが、組織の第三者の目が入ることになると、全員の意見が一致すればいいのですが、そうでないと……自分の基本を変える気はまったくないですし、無理しても先の綻びが必然なので、総意が得られなければ辞退するほうがいいかもねと。
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