　日露戦争勝利から太平洋戦争敗戦までを、魔の４０年と呼ぶのは司馬遼太郎さん。

　その司馬さんが唱えられた日露の軍人気質の差異説は興味深いよね～とカヨさん。

　日本では織田信長の時代から下剋上で、出自が低くても実力次第で武将に取り上げられたが、ロシアにおいては近代に至っても平民の将校はあり得なかった。日露戦争の開戦に日本政府の要人の過半が「冒険的要素が強く、勝ち目がない」と反対した。にも関わらず勝利できたのはロシア軍内部からの自滅（指揮系統の混乱や指揮官同士の軋轢など）による。にも関わらず、その実態を国民に知らせなかった政府は、無謀極まりない太平洋戦争に突き進み、日露戦争で危惧されたとおりに負けたこと……。

　現在のロシアによるウクライナへの侵攻については、正確な事情を知らない部外者が軽々な発言をするべきではないとは思うけど、そのあたり、どうなんだろうね～。