第592話 そうぞうのいと



 宮尾登美子さん『天璋院篤姫』を感慨深く読了したカヨさん、「こういう方とこそ一献傾けたいよね~」。というのも、同書の「あとがき」に深く共鳴したからで。


 ――いつも申しますが、歴史に女の実績をほとんど記していない、日本の男社会のなかで、女が如何に無視されていたか、ペンをおいていま、しみじみ考えています。


 故なき優位性ゆえ名前すら定かでない女性の物語は想像の糸で紡ぐしかなく……。


 

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