第540話 とうだいもと
この冬一番の寒波が来た朝、歯科と皮膚科、ふたつの医院をハシゴしたカヨさん。
予約制の歯科はともかく、ランダムの皮膚科まで敢えて同じ日に行く必要はないのですが……どちらもスリッパ方式だから、靴の消毒を一度で済ませたいの、だって、昼間が短いこの時期に日光消毒するのって、忙しないんだもの(笑)だそうです。
*
それにつけても……とカヨさんは思うのです。
町のお医者さんたち、ご自分の医院の待合室に座ったこと、おありになるのかな?
年数が経てばあちこち古びて来るのは当然で、ソファは妙な具合に凹んでいて座りづらいし、換気が効きすぎて戸外と変わらないほど寒いし、どんな足が掃いたか分からないスリッパを衛生的とは言いがたい棚から出し入れするたびに、手足に付着する雑菌が気になるし、患者はずいぶん我慢しているのですよね、口に出さないだけで。
なので、この年末年始、どこの医院も10日近く休診されるようですから、たとえ半日でも数時間でもいいので、待合室の点検をしていただけるとありがたいのです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます