第496話 つうぞくどうとく
政治が負うべき責任を国民に転嫁する「自己責任論」の根は、江戸後期に発生した「通俗道徳」にあり、努力する人が報われる(しなければ報われない)と弱者を否定する現状を「罠」と見なす歴史学者・松沢裕作さんの学説に深く首肯したカヨさん。
カクヨムを始めたころ、一番書きたかったテーマは、人はI was bornであること。
つまり環境や条件を自ら選んで生まれて来たのではなく、生まれさせられたこと。
――先天的にはそうであっても、後天的に努力した人は認められて当然ですよね?
若い人からの反論や反発には「いいえ。努力したくても、身心の病気などにより、その努力すらできない人たちが多数いることに思いを馳せてね」と答えて来ました。
けれど、そんな応答が次第に虚しく、苦痛に感じられるようになり、わたしなんかが何を言っても意味がないと思うようになり、気づけば、そういう話題からジリジリ遠ざかり、自分が傷つかずに済むようなことばかり発信するようになっていて……。
ほんとうに弱っちいわたし。
われながら情けないです。💦
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