第368話 おしゃく

 

 

 

 疲弊感蓄積の昨今、同年の女性との立ち話で、少し気分が晴れたカヨさんです。


 というのも、かつては宴席の常識とされていた、女性が男性陣にお酌してまわる行為が如何に屈辱的だったか、口悔しさを共有していることが分かったから。💦


 ことに顧客を接待する席では、幼いふたりの娘をスカートの裾につかまらせて、片手にビール瓶、片手に徳利を持ち、100人前後にお酌してまわった……。(泣)


 煙草の煙と酒と訛声が充満する宴会場に、幼児を長時間侍らせたことを思うと、平気でそれを強要した人たちへの怒りがあらためて沸々と……。(ノД`)・゜・。


 仕事を引退してから縁がきれた宴席ですが、「もしそういう機会があっても絶対にお酌などしないよね」だれにおもねる必要もない自由な身を喜び合いました。👏


      *


 それにしても、望んだ職責への矜持も見識もなく、背後の男性陣の言いなりになっているとしか思えない五輪関係の女性たちの醜悪さ、なんとかなりませんか?


 こういう人たちが、太平洋戦時下では「愛国婦人会」や「国防婦人会」の襷を掛けて妙に張りきり、隣近所の良識ある人たちを存分に甚振っていたのでしょうね。

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