第335話 めりる・すとりーぷ
自分では絶対に見られないものに、うしろ姿があるよねえ……とカヨさん。
もっと言えば、本当は顔だって自分では絶対に見られない、鏡に映っているのは本当の顔ではなくて左右逆の顔なんだから……という理屈っぽいのはさておいて。
むかし、高校生の娘に言われたことをふと思い出すことがあります。
――おかあさんの歩き方って、メリル・ストリープに似ているよね。
思春期の少女の、精いっぱいの愛情表現だったと受け取っておきたいのですが、それからン十年後、遠慮のないモノ言いをするジム友にズバリ言われました。💦
――歩き方が変わっているから、うしろ姿だけで分かっちゃうわよ。
左右の脚の長さに差があるから、本人は真っ直ぐに立っているつもりでも、上体が微妙に捩じれているとパーソナルトレーナーに指摘された直後だったので……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます