第236話 ななまんえん
週に二度、カヨさんが徒歩で通っているカフェは、作句や短編の構想を練るのに欠かせない場所なのですが、目下の悩みは「贅沢に過ぎるのでは?」ということ。
別拙サイト『Haiku物語』の初回で「八月や I was born 呟ける」と詠んだように、自分の意思でこの世に生まれたわけではないのに、いわば、生まれさせられたのに(参考:吉野弘「I was born」)、債務が膨らむ一方のこの国の未来をいやが応でも背負わなければならない次世代、次々世代のために、少しでも残しておかねば……そう思っているのに、そのたび410円ずつ浪費していいものかしら、と。(゜.゜)
ただ、カフェの空間に身を置く1時間が、自律神経乱調の予防に効果があることはたしかなので、今日もまた罪悪感を抱えながら、木の扉を押すカヨさんです。
*
それにしても、1食7万円の接待ってどんなステーキ&海鮮なんでしょうね。🐡
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