第106話 せきだい



 

 

 

 オンラインやメール句会ではなく、久しぶりにリアル句会に出席したカヨさん。


 懐かしいメンバーにお会いできて楽しかったのですが、問題は後半の「席題」(その場で出された季語や名詞などを入れ、30分以内に8句を詠む)でした。


 月に3度の席題があった以前なら、出された題の字面を見ているうちに自然に浮かんできたのですが、長いブランクを挟んだいまは、ただの1句も出て来ません。


 やむなく、スマホの句帳から題に合ったものを拾ってお茶を濁すことになり、モードをスタンバイさせておく大切さを、あらためて思い知ったカヨさんです。

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