第104話 がまん



 

 

 

 あくまで自分の力量は棚に上げておいて、の話ですけど。

 (だいいち、カヨさんはプロじゃないんですから(;'∀'))

 

 じつは、入浴中に読んでいる時代もの文庫がつまらなくて困っているのです。


 え、そんなところに運んで行く? いやいや、こんな展開あり得ないでしょう。 唖然呆然とするような荒唐無稽な筆運びが延々とつづきますが、この節、文庫本だって千円もするのですから(高過ぎ!)、わざわざお金を出して買った本を途中で放棄するのはもったいないので、我慢に我慢を重ねて読んでいるのです。('_')

 

 ――それにしても奥付に「第20刷」ってあるけど、ただ冗漫なだけのこの小説をどんな読者が支持しているの? 大手版元の宣伝力だけの数字なんじゃないの?

 

 ちょっと意地悪に思ってみたりしながら、洋服のバーゲンじゃあるまいし書店の平台の山積みにまんまと騙された自分を嘲いながら、今日もまたモヤモヤどよ~んとした気分で、せっかくの入浴時間をつまらな~く過ごすカヨさんです。(^_^;)

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