第85話 しんそう

 

 

 

 

 ある雑誌のインタビュー記事を読んで、初めて事の真相を知ったカヨさん。

 

 ――イチオクソウナントカ。

 

 戦時中まがいの標語をひたすら政権の延命を望む前政府に提案したのは、戦後の復興期と異なり、各産業界の道筋ができたいま、成すべきことがなくなった経産省をアピールする苦肉の策だったとのこと。

 

 ――ええっ! そんなゲーム感覚で国策が決められたの?!

 

 ふざけた標語に踊らされた国民のおめでたさはもとより、そのために無用に傷つけられた人たちを思うと、口惜しさに歯ぎしりするカヨさんです。”(-“”-)”

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