　カヨさんが地方テレビ局の番組審議委員を仰せつかっていたころのことです。

　家族をテーマにした番組編成の、あまりな偏向に異を唱えたことがあります。

　生き方や価値観が多様化している現代に、家族の強調はふさわしくないのでは？

　見知らぬ家族の和気藹々ぶりをとつぜん観せられ、悲しくなったりいやな思いをしたりする視聴者も相当数いるのに、手放しの家族礼讃はどういうものでしょう？

　またまたマイノリティがおかしなことを言い出して。

　会議室の苦笑を呼んだだけでしたけれどね。（笑）

　で、俳句を作るカヨさんの鉄則は、

　――家族を詠まない。

　あ、でも、犬や猫など動物家族の自慢は、自他ともに全然OKなんですけどね。（笑）

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