(旧)「気軽に応募する」という事
某投稿サイトでのコンテスト開催は「敷居を高く感じさせずに気軽に応募してもらう」事が目的の1つであると聞いた事がありますが、これについて。
一般の出版社の賞について調べると、まあさすがに紙の原稿用紙でないと応募を認めないという事はなくて、ワードとかのファイルで提出してもいいと要項にあります。
・・・で、思ったのは、「単に応募する」っていう意味での気軽さで言うと、
そういう一般の賞のほうが勝ってるのではと。
受賞のしやすさとかそういうのは話は別です。全く別問題。
投稿サイトだと、話分けないといけないじゃないですか・・・
14万字をちまちま分割して投稿する作業、考えるだけでも面倒です・・・。
ぶっちゃけ、話のつながりよりも、1話分に投稿できる字数ぎりぎりで詰め込んで投稿したいくらいです。面倒なんで。
でも、そういうエピソードやページの「分割の仕方」って評価に入ってしまうのでしょうか?あり得ます。要項には何も書いてません。
そういうところがかえって面倒な気もします。
とにかく完成作品応募するだけなら一般の賞のほうがはるかに気軽に応募できそうというのは、何とも皮肉に思います。
本来は、日記みたいにちまちまと、毎日短い部分を投稿して、そういう意味で「気軽」なのかもしれない。
・・・でも、そう意味の気軽さで、本当に良い作品なんて作れるんでしょうか?
そういう意味で、ちょっと思います。
投稿サイトには、コンテストや賞など全く不要なのかもしれない。
前も書きましたが、普段の投稿が、コンテストみたいになってるんですよね。
人気を集めたものほど優先的に目立つ位置に紹介され、さらに伸びていくと。
企業が何か書籍化でもしたきゃ、そっからてきとうにぶっこ抜けばええやんっていう話で。
私が社員だったら、コンテストなんて余計なものはやめて、てきとうに巡回してスカウトするっていう方式にします。絶対そのほうが効率いいから。あるいはそれもやってるのか、知りませんが。
「いや、そういうものだけじゃなくて、それ以外からも『発掘』したいんや」
あー、はいはいはい、・・・と、思います。
ゴミの山から原石を発掘する作業なんて、大変ですよ?
個人的には、同人作品の中から面白いものを発掘するという事はやったりします。でもそれは当然ながら、企業目線じゃありません。自分だけの宝物を探す意味での発掘です。
で、企業様が企業目線で、ガラクタの中から市場に流せそうなものを探す、って・・
効率、めちゃくちゃ悪いと思います。
私だったら、そんな戦略は即刻やめさせます。
企業だったら、価値のあるものは、自分達で作らないと。
確かにリサイクルショップなどを運営する企業などもありますが、それは「まだ使えるもの」を安く売るという収益の上げ方であって、別に原石を求めてるわけじゃないと思います。
まあしかし、そんな事は、多分普通の企業の人なら分かってるはず。
となれば、答えは1つしかないでしょう。
埋もれてるものから「発掘」をするなどという事は、初めから行われていない。
それが自然だと思われます。
企業の入社試験でまずは応募資格に「大卒以上」といった条件を課して安全網張ったうえでよりいい奴を選ぶといったように、ばさばさ切って水準以上のものを残して、最もいいものを引き抜く。それは一般的になされている事ですけど、それは発掘とは違うと思います。選定をしているだけです。
でも選定をするだけなら、普段のランキングを見てやれば効率がいいわけです。
あるいは、仮にそれが当てにならないと企業側が思うなら、方式をいじって都合のいいものが上位に自動的に来るように仕組めばいい。
「こういう一般の賞が、今の時期開催されてますよ」っていう事を、広告として宣伝するのであれば、それは良いと思います。というか、そういうのは小説投稿サイトにふさわしく、役に立つ広告だとも思います。
例えば角川だったらそういう宣伝をカクヨムですれば、それこそ、興味を持った書き手に良い作品を作ってもらってそっちに応募してもらうなどの相乗効果が期待できるのかもしれません。
ですけど、投稿サイト自体が独自にコンテストやる意味って、あまりないのかなと。
コンテストやるなら、「投稿」して「公開」するっていう行為が、やはり不要だと思います。無駄が多いです。
ユーザーからの評価も選考の参考にすると言うかもしれないですけど、いやだから、それだったら普段の投稿でじゅうぶんでしょ、って。
いちいち投稿しないといけない、この面倒くささ。
これまた、モチベーションを下げます。個人的に、無駄な二度手間はかなり嫌いなんで。
良い要素も頑張って探してるんですが、ちっとも見当たらないです。
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