第5話 吸血鬼

「萩尾望都の漫画によれば、僕たち吸血鬼って、影ができないみたいなんだよねー」


つまり、こういうことだ。


直道曰く。

明治時代になって、日本の妖怪と西洋の妖怪は入り混じるようになった。

異種同士の交わりでは、滅多に子はなさない。

しかしながら、例外がいて、そいつらはもともとの妖怪よりもかなり強力だから、並みの陰陽師では太刀打ちできないので、仕方なく、陰陽探偵が生まれた。


「怪人二十面相も、ある種妖怪なんだよ。だから、彼を退治するには推理術が必要だった。


 モルグ街の殺人も、まだらの紐も、

 殺人犯は妖怪だ。


 つまり、妖怪はそこら中にいる。

 僕たちが気づいていないだけで」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る