第2話 顔のいい男。

図書室。

この高校にはご立派な図書室があり、有名作家の小説にも登場する。

あの作家、この高校、美化して書いているだろう。いじめは山ほどあるし、品行方正とはほど遠い。顔はいいが。

だから、気づかなかったのだ。

図書室に結界が張られていることに。

「どうも」

私好みの男が、目の前にいた。

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