第39話:サンフランシスコ観光2

 アメリカ西海岸サンフランシスコのウォーターフロント北部に位置するフィッシャーマンズ・ワーフは、「漁師の波止場」と言う意味で、19世紀半ばのゴールドラッシュの頃から水揚げが盛んな漁港として栄えた。残念ながら、7月は、シーズンオフだが、特に11月中旬から6月ごろはダンジネスクラブの水揚げシーズン。


 そのため、その頃、旬の味覚を楽しめる様だ。フィッシャマンズワーフまではケーブルカーで移動した。まず、フィッシャーマンズ・ワーフの代表的なピア41へ行った。軒を連ねる屋台からは茹でたカニの湯気と魚介の香りがたちこめた。もう昼が近いので、急にお腹が空いてきた。


そして店頭で販売された身がぎっしり詰まったロブスターロールをみて、たまらず購入した。その他、飲み物も手に入れて、近くのベンチでいっぱい入ったロブスターを味わいながら大きなロブスターロールをたべた。これで十分に満腹になり、近くのカフェでコヒーを飲んで一休みした。


 おなかが満たされたら、ピア39散策しょうと言い、可愛い建物にアイコニックなモニュメントの写真を撮った。桟橋で、ゴロゴロ寝そべっているカリフォルニアアシカの群れを見物するしたが、あまりの数の多さで、ちょっとグロテスクな感じで、臭いもきつかった。


 博物館や水族館、たくさんの飲食店とショップが集中しているので、観光客が最も多く華やかなエリア。ここへ来たら埠頭のほうへも足をのばして、桟橋でゴロゴロ寝そべっているカリフォルニアアシカの群れを見物した。フィッシャマンズワーフ見学と昼食を終え、艶子さんがアラモ・スクウェアに行きたいと言った。


 達也が、店の人に聞くと5番か22番のバスに乗りアラモ・スクウェアで降りると良いと教えてくれた。アラモ・スクエアは、日本でも人気のドラマ「フルハウス」のオープニングで使われている、有名なペインテッド・レディーズ「7軒のビクトリアンハウス」を眺めることのできる公園。


 近辺は高級住宅街なので有名な7軒以外にも素敵な外観の家が多かった。バスを降りて、見学しながら散歩した。背景にはダウンタウンの高層ビルがそびえたち、サンフランシスコな景色を楽しむことができた。艶子さんは、ドラマ・フルハウスの大ファンで、あんな高級住宅街に住みたいと言う夢を見ていたそうだ。


 それを聞いて、僕には無駄かもねと、達也が言うと、やってみなければ、わからないでしょと言い、そのために努力することは大事な事よと達也の肩をたたいた。あんまり、プレッシャーをかけるなよと、達也が言うと、大笑いして、私も稼ぐから2人で頑張りましょうと笑った。


そして、艶子さんは、1軒ずつ、豪邸を隅々まで、丹念に見て歩いた。1時間近く、全ての豪邸を見た後、坂があり登ると、良い景色が見えるかしらと良い、登ってくと、アラモスクエア公園に到着した。この芝生の上でタナー一家がピクニックしていた「フルハウス」のドラマの1シーンを思い出したようで、その話をした。


 豪邸の向こうには、サンフランシスコの多くのビルや摩天楼が顔をのぞかせていた。こんなところに住めたら、さぞかし、素晴らしいだろーねと、艶子さんが言い、達也さん、そのためにも頑張って、お金を稼ぎましょうねと、達也の肩に手をかけた。それを聞いて、あんまりプレッシャーをかけるなよと言い笑った。


 俺、実は、プレッシャーに弱いと話した。そして日が傾いてきたので最後に、ツインピークスに連れて行ってと語った。そこで、レンタカーを止めた駐車場を出て、車のナビゲーションを調べて、ツインピークスの場所をマークして動き出した。そして、その指示にしたがって40分くらいでツインピークスに到着。


 ツインピークスとは、サンフランシスコ市内にある二つの丘のある場所で、そこにに到着した。片方の丘の一画に整備された無料の展望台があった。ここは、かなり高台にあり、市内を一望でき、遠くにはゴールデンゲートブリッジが見えた。夕暮れ時になり到着した頃は、遠くまで見渡せ多くの写真を撮った。


 しかし、日が落ちて、夜になると、キラキラと光り輝く橋やビル街など、素敵な夜景を楽しむことができた。ここから、サンフランシスコをパノラマビューで、一望でき、展望スペースからの夜景は最高だった。しかし、夜になると7月でも半袖では、風が涼しく感じられた。この景色を記憶と多くの写真に撮った。

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