第37話:ファーウェイ問題関連の話1

 そして、以前から世話になっている飛島さんと池上さんに連絡して、今晩、夕食をとる約束をした。19時、ホテル近くのレストランに行くと飛島さんと池上さんが手招きした。達也が飛島さんと池上さんに、結婚したことを報告して奥さんの艶子さんを紹介した。


 ます、最初の話は、スマホ世界シェアでアップルを抜き5Gの覇権に王手のファーウェイ「華為技術」。その創業者の第1子にして後継者と目される愛嬢メンさんが2018年12月1日、カナダのバンクーバーで飛行機乗り換え中に逮捕されるという信じられないような事態となり、世界に激震が走った。


 その後の状況を聞くとトランプ大統領が中国に対して強硬に機密情報を盗んでいるという事で風当たりが強くなっていると話した。2019年の4月4日、米当局が中国通信機器大手、華為技術「ファーウェイ」の対イラン制裁違反や銀行詐欺容疑を巡り、内偵捜査で情報を収集していたことが、分かった。


 ブルックリンの連邦裁判所で検察側は、外国諜報活動偵察法「FISA」に基づいて集めた証拠について機密扱いを要すると訴えた。米国はこの日、裁判所への提出資料でファーウェイに情報活用の意図を通知。情報について「電子機器を用いた情報収集や物理的な捜査で得られたり、導き出したりした」と説明した。


 ファーウェイ事件に関与しない元検察当局者によると外国諜報活動偵察法「FISA」に基づく情報収集には特別裁判所の令状が必要で一般的に外国のスパイ行為が疑われる場合に検討されるという。逮捕されたメンさんの父親・任正非、ファーウェイCEO「最高経営責任者」は元中国人民解放軍。軍部と政府には太いパイプがある。


 その第1子が逮捕されたんですから面子を何よりも大事にする中国がこのまま黙っているとは思えません。「自分がグーグルやシスコのトップならしばらく中国には近寄らないね」 と、米国の中国市場調査会社の人の発言がシドニーの新聞に掲載された。しかし、この事件の概要が判明してきた。


 するとファーウェイが、「スカイコム」というペーパーカンパニーをつくってアメリカが取引を禁じているイランにモノを売った容疑と報じられてた。ただ、イランとの取引きは2016年からずっと捜査していることなので、なぜ今ごろになって急に?という疑問が残る。


 その疑問の答えが、「HSBC」であり、この違法取引にHSBCが絡んでいることが最近わかった様だ。ファーウェイ製品調達自粛の動きは同盟国の間に広がり。英・豪・ニュージーランドに続き日本政府もその意向である事が報道された。気になるのは習近平国家主席に笑顔をあれだけ振り撒いていたトランプ大統領の方だ。


 しかし、実はあの時には、まだ逮捕の事は知らされていなかった様なんですと飛鳥さんが言った。どっちにしろアメリカに留学している多くの中国人学生は、戦々恐々としているのは確かだと言った。仕方なく、アメリカを離れている中国人留学生も多く、働いてる中国人も俺たちには関係ない様子だが内心の穏やかではない。


 これで、中国人が少なくなってくれれば、我々、大手ソフトウェア会社で働いている日本出身者にとってはありがたいのだけれどと本音を語った。でもアメリカ、特に、トランプ大統領は、商売、貿易などのディール「駆け引き」が好きで。


 だから、すぐ、他国に揺さぶりをかけてくるから、何をするかわからないと言う心配は、ついてまわると飛島さんと池上さんが口をそろえて話してくれた。アメリカでは、何の前触れも亡く、詳しい説明もなく、レイオフ「退職宣告」が行われるから、安心してはいられないのだと本音を語った。


 ソフトウェアの話では、数年前からグーグルを肇とする会社が、自動運転のテストをして、運転手が人をひいたとか、運転手が事故で死んだとか、流言飛語が飛び交っているが、詳細はわからないと言った。そして、海外から来たソフトウェア技術者が表舞台に出ることはないねと言った。

 

 良い所は全て、その会社の上司が持って行き、新しい画期的システムが発表される時も会見は、みんな、アメリカ人と言うのが常識だと言った。どのコンピュータ言語が一番、評判のなのか、聞くと、池上さんが、一番使われてるプログラミング言語は、JavaScript、HTML/CSSが60%以上使われている。

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